薬学部で神戸市消防局と連携して防災講義と実習に取り組みました
2026/05/22
薬学部2年次生の147人が5月18~21日、神戸市消防局と連携して防災講義と実習に取り組みました。2007年度に神戸市消防局と本学薬学部が締結した「特殊災害発生時の協力に関する覚書」の一環として2008年度から毎年実施しており、本年度で19回目になります。
化学物質を授業などで取り扱うことがあることから、学生全員の意識を高め、災害に対応できる知識や技術を身につけることが目標です。
18日に「化学と安全について」と題して、神戸市消防本部特殊災害救助隊による講義を受講しました。翌日からの実習では、3日間4班に分散し、薬学部のあるポートアイランド第1キャンパスC号館北側に集まって隊員の皆さんの指導を受けました。
実習初日の19日は五月晴れとなりました。出火に気づいたらまず「火事だ!」と大声を出して周囲の人に知らせることが最優先だと教わりました。大災害を防ぐには初期消火が重要なカギとなるため、さまざまな消火器の安全性や使い方についての説明を受けました。この後、実際に水消火器で標的に向かって各自が放水しました。C号館の屋内消火栓についての使い方の説明もあり、ホースから外に向かって放水する訓練では、学生らは水量の多さと水圧の強さに驚いた様子でした。
特殊災害現場で使われる資機材の展示では有毒なガスや液体などの化学物質のほか、目に見えない放射線を検知する機器を見せてもらい、詳しい説明を受けました。また、行方不明者の捜索や救助物資の運搬などに使われるドローンの展示もありました。特殊災害現場で着用するさまざまなタイプの化学防護服や消火活動用の衣類の紹介もありました。防毒マスクと酸素ボンベ、宇宙服のような化学防護服を実際に着用した学生は、重さを実感していました。受講生から以下のような感想が寄せられました。
・今日の防災実習では、消火器や消火栓の放水体験をして、実際の災害時の大変さや消防士の凄さを身をもって感じることが出来た。特に消火栓は水圧が強く、1人で扱うのは難しいと分かり、協力することの大切さを学んだ。また、防護服や機械を見て、消防や医療に関わる人たちが安全に活動するために多くの準備をしていることを知った。さらに、見せていただいた機械の中で実際授業で学んだ機械もあり興味深いと思った。実習中の事故防止や災害時に落ち着いて行動できるよう、防災についてしっかり学ぶことが大切だと感じた。
・今回の防災実習を通じて、火災や地下鉄サリンのような薬品による事件が起きたときに使用される様々な機械や、試験器具などを見て消防では災害医療や急性中毒への対応、化学物質の安全管理といった領域で薬学と非常に深く結びついていることを知った。
・今回初めて消火器や屋内消火栓を体験し、普段なかなか操作する機会がないため、とても貴重な経験となった。消火器を使用する際、担当の消防士の方が大きな声を出していたことが印象に残っている。実際の火災現場では、周囲の人に状況を素早く伝え、安全に避難してもらうためには、大きな声で周囲に知らせることが重要なのだと感じた。





