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神戸学院大学

薬学部

薬学部の中川公恵教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

2022/08/24

ビタミンについて説明する中川先生
ビタミンについて説明する中川先生
ブラックライトを用いて液体の光り方を確認する参加者
ブラックライトを用いて液体の光り方を確認する参加者
マイクロピペットの使い方を説明する学生
マイクロピペットの使い方を説明する学生

薬学部の中川公恵教授が8月20日、ワークショップ「ビタミンって何?なぜ必要なの?」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。
この取り組みは、2018年に同店との「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」に基づく企画で「もとまち こども大学」と題して年間を通して子どもたちの創造性を高めることを目的にさまざまなプログラムを実施しています。

ワークショップには、小学生とその保護者9組が参加し、中川教授が講師を務め、薬学部の平島俊亮さん(大学院薬学研究科)、嘉悦慎一郎さん(5年次生)、中上結捺さん、濱出愛海さん(ともに4年次生)が学生スタッフとしてサポートを行いました。

はじめに、生きていくために必要な5大栄養素の説明を行い、健康に過ごすためにはどの栄養素もバランスよく摂ることが大切であることを伝え、5つの栄養素の中で体の調子を整える機能がある「ビタミン」について掘り下げました。

水溶性ビタミンには、体のエネルギーを作り出すために必要な8種類のビタミンB群と、体を守るために必要なビタミンCがあり、脂溶性ビタミンには、皮膚や粘膜、目の健康維持に必要なビタミンA、骨や歯を丈夫にするビタミンD、高い抗酸化作用を持つビタミンE、血液の凝固に必要で骨を作るビタミンKがあることを説明しました。

そして、毎日3食をきちんと食べていてもビタミンやミネラルが不足し「新型栄養失調」になっている可能性があり、ビタミンD不足や欠乏によりさまざまな病気の原因に繋がる可能性があるため意識して摂取してほしいと話しました。

次に食品に含まれるビタミンの量を調べる二つの実験を実施。一つ目はビタミンB₂の蛍光特性を生かし、ブラックライトを用いた実験を行いました。試験管に入った6種類の液体にブラックライトを当ててどのように光っているかを観察。100ml中に含まれるビタミンB₂の量を確認し、色や匂いで判別しました。

二つ目の実験は6種類の飲料とレモン、トマト、キウイをすりおろした汁を使い、ビタミンCが多く含まれる食べ物や飲み物を探しました。ヨウ素液を含むうがい薬を精製水で20倍に薄めて2mlずつ試験管に入れ、9種類の液体を1種類ずつマイクロピペットで吸い取り、試験管の中に入れ水色の変更を観察しました。
水色が無色に近くなるまでの回数を記録し、回数が多かった食品・飲み物ほどビタミンCの量が多いと説明しました。

ワークショップを通してビタミンの多様性、ビタミンが体に与える影響、普段身近にある食品に含まれているビタミンの量などを学ぶことができました。

参加者からは「ビタミンの役割について、改めて勉強になった。意識して食事を考えたい」「実験が凄く楽しかった!自宅でも身近な食材を使って実験してみたい」と言った声が寄せられました。