薬学部の辻本准教授らの研究成果がASPEN(米国静脈経腸栄養学会)が発表した成人の頭頸部がん患者の栄養管理に関する最新ガイドラインに採用されました
2026/07/23
薬学部の辻本貴江准教授らの頭頸部がん患者における化学放射線治療に伴う粘膜炎の重症度をL-グルタミンが軽減することを報告した研究成果が米国静脈経腸栄養学会(The American Society for Parenteral and Enteral Nutrition、略称ASPEN)が4月2日付で発表した成人の頭頸部がん患者の栄養管理に関する最新ガイドライン「Guidelines for nutrition in adults with head and neck cancer: The American Society for Parenteral and Enteral Nutrition」の中で採用されました。
本ガイドラインは国際的に広く参照される臨床栄養領域の標準的指針です。
大阪大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科との共同研究として実施した辻本准教授らの2015年と2023年の2報の研究論文の内容がガイドラインのエビデンス(科学的根拠)として「JPEN:Journal of Parenteral and Enteral Nutrition」のグルタミンの章で、本文、表、グラフに掲載されました。「15件の研究のうち12件の研究では、対照群と比較して、グルタミン投与による有益性が示された。また7件の研究において、粘膜炎の重症度の軽減が報告された」と今後の治療指標として位置づけられました。
採用されたガイドライン(英文)は以下の通りです。
JPEN J Parenter Enteral Nutr. 2026 Apr;50(3):274-338. doi: 10.1002/jpen.70067. Epub 2026 Mar 3.
辻本准教授は「グルタミンの投与効果だけではなく、予後の生存期間に差がないという結果が単独で引用されたことは身に余る光栄です」と話しています。
