神戸学院大学

栄養学部

栄養学部の伊藤講師と防災女子が橘地域福祉センターにて中央区役所との防災イベントを開催しました

2023/12/12

災害時の備蓄について説明する伊藤講師
災害時の備蓄について説明する伊藤講師
「えいえいおー」を合図に調理を始めます
「えいえいおー」を合図に調理を始めます
グループで協力して調理をしました
グループで協力して調理をしました
完成したレシピの発表を行いました
完成したレシピの発表を行いました
たくさんの方に参加いただきました
たくさんの方に参加いただきました

12月10日、現代社会学部社会防災学科などに所属する女子学生で結成した防災女子が、栄養学部の伊藤智講師と共に、防災力アッププロジェクト「親子防災料理教室」(神戸市中央区役所共催)を橘地域福祉センターで開催し、小学生と保護者に災害時における食糧備蓄について考えました。

災害時の過程での食糧備蓄の啓発とともに、子育て世代の地域防災事業への参加促進を図り、地域防災組織やその仕組みを知ってもらい、南海トラフ巨大地震等に備え地域防災力の向上をはかることを目的としているこの事業は、今年で7年目を迎え、対面での開催は4年ぶりとなりました。

今回は、神戸市中央区の橘地区を対象に「親子防災料理教室」を開催。防災女子からは國松万熙さん(4年次生)、稲塲未紗さん、山室亜衣さん(いずれも3年次生)、中井亜胡さん、(2年次生)、黒田光夏さん、永井はるひさん、中田愛香さん(いずれも1年次生)が参加し、小学生1~4年生の親子23人を対象に実施しました。

はじめに伊藤講師が、災害が発生することでどのような環境の変化があり、それらに備えるためには何を考えればよいかを、具体的な備蓄例を踏まえ説明しました。また、無理なく備えることができる「ローリングストック法」を紹介し、災害時でも普段から食べなれた食事ができるよう、乾物やレトルト食品の活用法についても説明をしました。

その後、ライフラインが寸断したときや水が充分に使えない場合にウェットティッシュで手を清める方法を説明。その後、無洗米と水を入れたポリ袋の空気を抜きながらねじった口を輪ゴムでとめ、約20分程度湯煎にかけてから蒸らす炊き方を学び、実践してもらいました。

次に、普段家庭にある食材を想定して揃えられた材料を活用し、災害時にも使えるレシピを考案しました。常温保存できる野菜、乾物、缶詰、レトルト食品、冷凍野菜、調味料など、日常馴染みにある食材が、視点を変えることで無駄なく上手く活用することができ、災害時でも栄養バランスの整った食事をとることができます。

伊藤講師は、「用意された食材には限りがあります。災害時も限られた環境の中で工夫し、周りの人たちと分け合う「共助」がとても大切です。食材選びにおいてもぜひ意識してほしい」と呼びかけました。

レシピを考えるポイントとして「栄養」「衛生」「おいしい」の頭文字から「えい・えい・おー」を合言葉に取り組みました。災害時を想定し、調理器具が洗えないという制約の中、食材を無駄なく栄養豊富に食べられるよう防災女子からのアドバイスを受けながらレシピを考案、調理を行いました。材料を集める際も、トレイにラップを敷いて食材を並べ、洗い物をなくす。熱源を効率的に使用するために、火が通りにくい野菜を薄く切って調理するなどの工夫をしました。また、「ふれあいのまちづくり協議会」の役員の方々も参加し、一緒にレシピの考案・調理を体験しました。

調理終了後には、各グループが自分のレシピを発表し、その後それぞれのレシピを試食。最も良かったグループに投票を行いました。

最優秀レシピに選ばれたのは、お湯で調理できるマッシュポテトを活用して「ぐざいたっぷりホワイトシチュー」と「ポテトサラダ」の2品を作ったグループでした。ホワイトシチューは、災害時に不足しがちな野菜を、常温保存できる根野菜や冷凍野菜を使ってたっぷりと入れ、マッシュポテトでとろみをつけ、鮭の缶詰で旨味とタンパク質を加えたレシピ。ポテトサラダは、塩昆布で味付けをすることで、塩味と旨味を上手に加えたレシピでした。

「災害時も、ひと手間調理をすることがとても大切です。ぜひ、お家でも料理をしてくださいね」との言葉と共に受賞者には、調理器具8点セットを、参加者全員には子ども用包丁が贈られました。

参加した小学生からは「いつも食べているものと同じようですごかった」。保護者からは「防災女子の方々のサポートで子どももリラックスして楽しむことができた」などの感想が寄せられました。

※使用した食材は、イオントップバリュ(株)と江崎グリコ(株)からも提供をいただきました。