神戸学院大学

法学部

法学部の春日教授のゼミ生が大学祭で恒例の「矯正展」を開催しました

2025/11/05

来訪者を歓迎する学生
来訪者を歓迎する学生
神戸刑務所の職員の方々と一緒に記念撮影
神戸刑務所の職員の方々と一緒に記念撮影
矯正展の会場
矯正展の会場
キャンパス内で矯正展のビラを配る学生
キャンパス内で矯正展のビラを配る学生

ポートアイランド第1キャンパスで10月31日から11月1日に開催された大学祭において、春日勉教授のゼミ生が神戸刑務所と協力して矯正展を開催しました。

この矯正展は、全国の刑事施設に収容されている被収容者が刑務作業で制作した刑務作業品を販売するとともに、一般市民の方に刑事施設の処遇について理解を深められる機会を提供することを目的に毎年開催しています。

本年6月より施行さたれ「拘禁刑」の導入により、これまで被収容者の義務とされてきた「刑務作業」は義務ではなくなり、犯罪の特徴や傾向を鑑みながら、本人の特性に応じた処遇に改善されるようになりました。

例えば、従来であれば、一日の大半をすべての受刑者が「刑務作業」をして過ごしていましたが、精神や身体に何らかの障害がある受刑者であれば、認知を維持・改善するための知能訓練や身体的機能の維持を目的とした運動などを適宜織り交ぜながら、「刑務作業」と組み合わせて行われるようになりました。

大学祭当日は、刑務作業品200点余りを展示販売しました。人気が高かったのは、衣服の汚れなどが簡単に落とすとできる固形状の石鹸、定期入れ、筆箱、財布など革をなめして作られた製品、ヒノキで作られたまな板などです。1日目は午後から激しい雨に見舞われましたが、2日目は晴天となったこともあり多くの来場者で賑わいました。

学生たちはこの矯正展のために、事前に刑務所を訪れ販売物を選定し、刑務所の新たな処遇について事前学習をして臨みました。また、当日は来訪者を増やすために積極的に外へでてビラ配りに励みました。

春日教授は「今後も同様の企画を継続していきたいと思います」と述べています。