神戸学院大学

人文学部

人文学部教員による哲学・芸術研究会が公開研究会「芸術表現と経験」を開催しました

2026/08/05

全体討論で活発な意見交換をする教員ら
全体討論で活発な意見交換をする教員ら
キーボードで実演する宇野学部長
キーボードで実演する宇野学部長
田中准教授の発表を聴く参加者
田中准教授の発表を聴く参加者

人文学部教員による哲学・芸術研究会が8月2日、神戸市中央区三宮町のKOBE Co CREATION CENTERで公開研究会「芸術表現と経験」を開催しました。

同研究会は、哲学と芸術を巡って研さんを積み認識を深めていく場として発足しました。今回の公開研究会は、2027年度に発足する人文学部哲学・芸術コースに所属する予定の教員が企画しました。本学の学部生や大学院生、共通教育科目(芸術分野)を担当する非常勤講師、他大学の教員や学生などが参加して、議論が行われました。司会は、映像学(インド映画)と近代オカルティズム(神智学)を専門とする赤井敏夫教授が務めました。

まず、人文学部長の宇野文夫教授が、この公開研究会の趣旨説明と開会あいさつを行いました。研究発表では、西洋美術史を専門とする倉持充希准教授が、17世紀にイタリアで行われた共同制作絵画について、近年の調査の成果を交えて発表しました。続いて、展覧会史や日常美学を専門とする山下晃平講師が、インスタレーションと美的実践に注目しながら「生きるための美学」について論じました。映像学や美学を専門とする田中晋平准教授は、1960年前後の記録映画運動を題材に、ドキュメンタリーにおいて「事実」がいかに構成されるのかを考察しました。最後に、作曲や音楽評論を専門とする宇野教授が、現代作曲家としての立場から、音源や鍵盤での実演も交えて、楽曲創作における美の判断について論じました。それぞれの研究発表後、会場の参加者や司会から寄せられた質問に発表者が答えました。

研究会の後半では、全体討論が行われました。まず司会の赤井教授より、個々の発表への追加質問が行われ、発表者が互いの研究報告へのコメントや質問を行ったり、会場からも研究会の趣旨に関する質問などが寄せられたりしました。異なる専門分野を追究する研究者や創作を行う作家が意見を交わすことで、隣接分野としてのつながりや差異を確認し、また時代や地域を超えた共通課題を見出すなど、刺激的な議論が続きました。全体討論の最後には、教育学・教育方法学(アメリカ合衆国教育史)を専門とする水谷勇教授より、個々の研究発表へのコメントと研究会の総括がありました。全体として、来年度から始まる人文学部の哲学・芸術コースの豊かな広がりを感じさせる、有意義な学術交流の場となりました。

研究会の発表者と発表題目は、こちらの人文学部オリジナルサイトでご覧いただけます。