神戸学院大学

人文学部

人文学部の4年次矢嶋ゼミ生2人が加古川市で、ため池の「かいぼり」に参加しました

2023/11/30

かいぼりの開会式に参加した学生2人(手前右側)
かいぼりの開会式に参加した学生2人(手前右側)
大黒さんがウシガエルを捕獲
大黒さんがウシガエルを捕獲
外来生物のアメリカザリガニがあちこちで泥から出現
外来生物のアメリカザリガニがあちこちで泥から出現
駆除した外来生物のミシシッピアカミミガメやブルーギル
駆除した外来生物のミシシッピアカミミガメやブルーギル

加古川市西神吉町富木地区で毎年行われているため池のかいぼり(じゃことり)に、人文学部の矢嶋ゼミ4年次生2人が11月4日、参加しました。

この池干し作業は、ため池の堤の点検、空気にさらすことによる池底の有機物の分解促進、外来生物の駆除を目的としています。矢嶋ゼミでは、ため池の維持作業が困難になりつつある農村の現状を学ぶとともに、富木地区のかいぼり作業を盛り上げるため、2011年から神戸学院大学地域研究センターにおける協働研究の一環として参加を続けています。

富木地区のため池「盆の池」で、学生たちが池に入って外来種のミシシッピアカミミガメやウシガエルなどの駆除作業と写真映像記録の撮影に当たりました。2人は昨年度も参加しました。大黒良介さんは、「外来種の増加が問題となっている現在、かいぼりが環境にもたらす意味を自ら体験することで学ぶことが出来ました」、矢持拓海さんは、「かいぼりを通して、外来種の増加問題の深刻化や地域住民のつながりなど、多くのことを肌で感じました」と、それぞれ感想を述べました。かいぼりの後には、公民館で地元産のお米を使ったおにぎりと豚汁を頂きました。

引率した矢嶋教授は、「農業の縮小が続くなかで、どうしたら将来にわたってかいぼりを続けていけるのか、考えていかねばと思います。後日届いた富木町内会の方からのメールによれば、かいぼりの翌日から3日間にわたって、コウノトリが盆の池を訪れたそうです」と話していました。