神戸学院大学

人文学部

人文学部の大原ゼミがジェトロのイスタンブール事務所・中島ディレクターによる講演を聴きました

2023/05/01

中島氏の講演を聴く大原ゼミ生ら
中島氏の講演を聴く大原ゼミ生ら
「海外ではたらくということ」の演題には多くのゼミ生が関心を寄せた
「海外ではたらくということ」の演題には多くのゼミ生が関心を寄せた
海外勤務の経験を語る中島氏
海外勤務の経験を語る中島氏

人文学部の大原良通教授のゼミの授業で4月25日、トルコ駐在の独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)イスタンブール事務所調査担当ディレクター、中島敏博氏が「海外ではたらくということ」の演題で講演しました。

中島氏は高等学校の世界史担当講師、カナダ・マギル大学イスラーム研究所での研究を経て、2000年から現職に就きました。共著に『イスタンブールに暮らす』(JETRO出版)、『早わかりトルコビジネス』(日刊工業新聞社刊)があります。

自己紹介で中島氏は「ジェトロに就職した時は、GDP(国内総生産)の意味も知らない経済の素人でしたが、2年後にはトルコ経済のプロとして働いていました」と語りました。2年で高度な知識と技能を身につけることができた理由は「大学で歴史を学んでいたから」と言います。「歴史研究の基本は調べることです。何かを調べるという行為は応用が効くのです。それは、本をめくるだけでなく、キーボードをたたいても同じです」と、歴史を学ぶことの効用の説明も経験に基づいていて説得力がありました。

「大学生の時の経験は、普段の生活や順調に暮らしていれば、そのありがたみに気がつきませんが、未知の世界やゼロの地点に立たされた時に役立つのです。皆さんも、大学での経験を大事にして、歴史の研究に勤しんでください」とのアドバイスにゼミ生もしっかりうなずいていました。