神戸学院大学

人文学部

人文学部の中山ゼミ生が第18回日本応用老年学会懇親会場で「抜き書き版・リア王––老いとジェンダー」を上演しました

2023/11/07

「抜き書き版・リア王––老いとジェンダー」を上演する中山ゼミ生ら
「抜き書き版・リア王––老いとジェンダー」を上演する中山ゼミ生ら
上映後、笑顔で記念撮影する中山ゼミ生と制作関係者ら
上映後、笑顔で記念撮影する中山ゼミ生と制作関係者ら

人文学部の中山文教授の3年次ゼミ生が10月28日、大阪大学豊中キャンパスで開催された第18回日本応用老年学会の懇親会場で「抜き書き版・リア王––老いとジェンダー」を上演しました。

上演に先立ち、中山教授があいさつし、「抜き書き版・リア王」が高齢者問題をテーマとしていることを紹介しました。権勢をほしいままにしながら老いを迎え、頼みとする娘に裏切られるリア王の苦悩に焦点を当て、伊藤茂名誉教授が松岡和子訳『リア王』(ちくま文庫)から抜き書きして再構成した脚本であることも伝えました。さらには、中山教授が過去に高齢者による高齢者の演劇上演を試みた際、ネックとなった長文の台詞を記憶することの助けとなる手法として、最新の空中ディスプレイ技術を適用した空中字幕装置を使った上演方法の試みであることも知ってもらいました。

舞台は、懇親会場の中央に三つの椅子を置き、正面に大きなスクリーンを据えたシンプルな設定としました。学会の参加者と関係者が両サイドから注視するなか、リア王役がアクリル板で組み立てられた空中字幕装置を設置した車椅子で登場して開演しました。6人の中山ゼミ生たちは朗々と台詞を読み上げ、堂々とした演技で会場を魅了し、大きな拍手を浴びました。中山教授は「上演後、ゼミ生たちは大きな舞台を演じ切って、それぞれ充実した笑顔を浮かべていたのが印象的でした」と話しています。

企画     中山文
脚本     伊藤茂
演出     小原延之
空中字幕装置 大阪大学:谷田純、下村優、岩渕健吾
       宇都宮大学:山本裕紹、陶山史朗、田﨑大智、市川諒介
出演     島貫勇斗、河村真子、宮崎萌衣、山神有紗、新津弘志郎、山本真誠
字幕操作   登里日向子
音響・衣裳  小林愛織