神戸学院大学

人文学部

人文学部の福島ゼミが宇治茶の産地・和束町でフィールドワークを行いました

2023/06/14

小雨の降る中、茶畑を歩きながら話を聞く学生たち
小雨の降る中、茶畑を歩きながら話を聞く学生たち
一芯二葉の手摘みを体験する学生たち
一芯二葉の手摘みを体験する学生たち
手もみの製茶方法を体験する学生たち
手もみの製茶方法を体験する学生たち
茶香服を楽しむ学生たち
茶香服を楽しむ学生たち
茶農家のお話を聞く学生たち
茶農家のお話を聞く学生たち

人文学部の福島あずさ准教授のゼミ生(2、3年次生計34人)が6月11日、京都府相楽郡和束町でフィールドワークを行いました。宇治茶の産地として有名な和束町は古くから良質な茶を栽培している地域で、美しい茶畑景観は京都府景観資産第1号として登録されています。

当日は朝からあいにくの天気でしたが、和束町活性化センターのツアーガイドの案内で、茶畑の周辺を歩きながら茶樹の栽培方法や茶畑景観の見方を学びました。雨が上がったタイミングで茶葉の手摘み体験をしました。午後は2班に分かれて屋内で茶の特徴を当てる「茶香服(ちゃかぶき)」というゲームや手もみ製茶の体験をした後、茶農家の増田耀平さんに来ていただき、聞き取り調査を行いました。

聞き取り調査では、質問を事前に用意し、それぞれ担当者が質問する形で進行しました。茶農家としてのやりがいや誇り、降水量などの天候がお茶の味に与える影響、茶葉の活用法や、海外への販売展開、観光客の受け入れとそれに対する農家の人たちの反応など、事前に練ってきたさまざまな質問に一つひとつ丁寧に答えていただき、大変充実した調査となりました。

増田さんは、大学卒業後、一般企業への就職と退職を経験した後に和束町に居住。茶業の手伝いや地域おこし協力隊を経て観光業で起業したものの、コロナ禍により茶の栽培を始めたという経歴にも学生たちは興味津々でした。最後に「企業への就職活動だけでなく、農業や田舎暮らしなどの『知らない世界』も知って、ぜひ人生の選択肢の一つにしてほしい」との熱いメッセージのこもった言葉に学生たちも真剣な表情で聞き入っていました。