神戸学院大学

人文学部

人文学部の矢嶋ゼミ生が明石市中心部の小売業の変遷について理解するためのフィールドワークを行いました

2025/05/19

スタート地点の稲爪神社山門を見学する矢嶋ゼミ生
スタート地点の稲爪神社山門を見学する矢嶋ゼミ生
大蔵本町の鮮魚店で作業風景を見学させてもらうゼミ生ら
大蔵本町の鮮魚店で作業風景を見学させてもらうゼミ生ら
「明石ほんまち三白館」の前で話を聞くゼミ生ら
「明石ほんまち三白館」の前で話を聞くゼミ生ら

人文学部2年次前期の矢嶋巌教授ゼミ(実践演習Ⅰ)は、高度経済成長期以降の明石市中心部における小売業の変遷について理解するために、5月11日に明石市大蔵本町の稲爪神社から明石駅にかけて、フィールドワークを行いました。

人文学部・地域研究センターと連携している稲爪神社で集合し、山門を見学した後、江戸時代に西国街道の宿場町であった大蔵地区で本陣と脇本陣の跡を見学しました。その後、大蔵本町の現在の街並みと高度経済成長期の住宅地図を比較し、声をかけてくれた地域住民の方や明石浦の魚を扱う老舗鮮魚店店主に聞き取り調査をしました。

続いて、かつて司法事務所が集中していた明石簡易裁判所付近、金物店や荒物店がみられた鍛治屋町で、住宅地図を用いて街並みの変化を把握しました。本町通り商店街では、江戸時代創業の老舗煎餅店で、商店街が中心市街地活性化法の適用を受けて大正時代の芝居小屋に由来する映画館を改装して大衆演劇場「明石ほんまち三白館」として整備した経緯や、老舗を継ぐ後継者の思いについて、聞き取り調査を行いました。

その後、高層マンションが林立して子育て世代をよく見かけるようになった本町通り商店街の変化について住宅地図を用いて把握してから、観光客で賑わう魚の棚商店街を見学し、最後に旧ダイエー明石店跡に建設された再開発ビルのパピオスあかし内に設置された市民広場でフロアごとの入居事業所の構成について目視で確認し、パピオスあかしが目指す中心市街地に人を引き寄せようとする設計思想について考えました。

6月には、郊外商業集積地域である有瀬キャンパスから大蔵谷インターチェンジ付近でフィールドワークを行う予定です。