神戸学院大学

人文学部

明石市・稲爪神社秋の大祭に人文学部生が参加しました

2025/10/22

献灯屋台を担ぐ本学の男子学生たち。献灯屋台は昨年提灯が多数落ちたため、写真部撮影の写真を布に印刷し、化粧直しをしました
献灯屋台を担ぐ本学の男子学生たち。献灯屋台は昨年提灯が多数落ちたため、写真部撮影の写真を布に印刷し、化粧直しをしました
信号を渡る女衆神輿。この日は暑かったので、うちわの風が心地良さそう
信号を渡る女衆神輿。この日は暑かったので、うちわの風が心地良さそう
本神輿を神社の門にくぐらせようとする力と押し戻そうとする力のせめぎ合い
本神輿を神社の門にくぐらせようとする力と押し戻そうとする力のせめぎ合い

明石市大蔵谷の稲爪神社秋の大祭が10月12日に行われ、人文学部の学生たちが参加しました。本年も、人文学部1年次生から大学院人間文化学研究科の院生まで総勢125人が参加し、献灯屋台と女衆神輿(みこし)を担がせていただきました。また、写真部からも20人が写真撮影で参加しました。

神輿行列は、稲爪神社の縁起に登場する小千益躬(おちのますみ)一行を先頭に、ブラスバンド、大蔵本町の神輿、踊り連、本学の女子学生らによる女衆神輿、男子学生らによる献灯屋台、本神輿と続きました。いつも静かな西国街道は、神輿行列と見守る地域の人たちで、大変賑わいました。昨年に続き100人を超える学生が参加したことについて神輿青年団長から感謝の言葉をいただきました。

祭りを担う人手の不足は全国的な課題です。大蔵谷も例外ではなく、本学の学生たちが参加することで賑わいを添えることは大いに歓迎されています。また、学生にとっても、大学に向かうバスでいつも素通りしている一地域社会の祭りに参加させていただくことは、貴重な体験となります。「祭りどころ」播州の空気を肌で感じました。

今年は、人文学部3年次生男子の1人が大蔵谷地区出身のため、学部の友人3人も、神輿青年団の一員として本神輿を担ぐ機会を得ました。本神輿は学生が担ぐ献灯屋台とは比べ物にならない重さだと、3人は語りました。「一度半の神事」という儀礼にも神輿の担ぎ手として参加し、彼らはやや本格的に祭りを体験しました。

祭りのフィナーレ、本神輿が神社に帰還する際は、神社の手前で神輿が前に進んでは押し戻され、というせめぎ合いがあり、祭りが白熱します。新参の3人の学生は安全面から神輿担ぎを外れましたが、大蔵谷出身の学生は従長の一人として、荒ぶる神輿を懸命にコントロールしようとしていました。

現場で本神輿の神社への帰還をビデオ撮影していた人文学部の三田牧准教授は、「熱狂と陶酔にその場が包まれていくのを肌で感じ、この地域社会の人たちにとっての祭りの本質を垣間見たように感じました」と話しています。