神戸学院大学

人文学部

人文学部の松村ゼミと同志社大学の轡田ゼミが地域研究長田センターで合同ゼミを実施しました

2025/06/27

地域研究長田センターでの講義
地域研究長田センターでの講義
「ナガタbond」を見学する学生ら
「ナガタbond」を見学する学生ら
空地文庫で本を選ぶ学生ら
空地文庫で本を選ぶ学生ら

人文学部の松村淳講師のゼミと同志社大学社会学部の轡田竜蔵准教授のゼミは6月21日に神戸市長田区の「ふたば学舎」にある地域研究長田センターで合同ゼミを実施しました。

当日は松村ゼミ生18人と轡田ゼミ生10人に松村ゼミの2年次生(実践演習Ⅰ)履修者2人が加わった総勢30人が参加し、センターはほぼ満員となりました。

梅雨にもかかわらず猛暑が予測されたため、屋外でのフィールドワークは控えめにし、長田で活動している小笠原舞さんと鈴木敦さんの二人をゲスト講師として迎え講義を受けました。

小笠原さんは「下町ぐらし研究所」を立ち上げ、濃密な地域コミュニティが子育てに適するとの理念のもと、自身も二人のお子さんを育てています。一方、鈴木さんは行政や企業と連携し地域課題の解決に取り組むRE:PUBLIC(リ・パブリック)に所属し、1年半前に東京から神戸へ移住。きっかけは多文化共生のまちづくりに関わる仕事で、長田の温かさやコミュニティの魅力に触れたことが決断につながったとのことです。

講義の後は質疑応答の時間となり、二人の熱の入ったプレゼンテーションを聞いた学生たちは多くの質問を投げかけました。

暑さが和らいだ頃合いを見て、参加者らは3班に分かれフィールドワークを実施しました。

最初に小笠原さんご夫妻が運営するゲストハウス「とまり木」とパートナーのバー「sakazuki」を訪れました。いずれも長屋を改装した建物で内部も見学することができました。

続いて、東京から移住した織戸祐三子さんによる「ナガタbond」を訪問。織戸さんは保育士資格とグラフィックデザインの実績を持ち、大人から子どもまで創作を楽しめる“まちのアトリエ”として活動しています。

最後に古本屋とイベントスペースを兼ねた「空地文庫」を訪れました。こちらはダンサー出身の小松奈々子さんが運営しています。小松さんはNPO法人DANCE BOXのダンス留学制度を通じ神戸に滞在。そのまま移住されました。本は友人や地域の方から寄贈されたものを販売し、運営資金に充てているとのことです。

こうして3か所の見学を終え、当日の全プログラムは無事終了しました。なお、後期には秋の合同ゼミを予定しています。