経営学部の辻教授の担当授業で神戸マルイによる特別講義がありました
2025/11/04
経営学部の辻幸恵教授が担当する「マーケティング論Ⅱ」( 2年次生対象) で10月28日、連携して活動している「神戸マルイ」(神戸市中央区三宮町)の中嶋晃裕店次長と神戸マルイカードセンターの松平祥一チーフが特別講義しました。
まず 中島店次長 が 全国 に広がる丸井グループの組織について説明し、5月に3年次生を対象に実施した前回の講義内容を振り返りました。「なぜ共創の取り組みを推進するのか」という問いに対して「社会課題解決企業を目指しているから」と答えたことを報告しました。
また同社の「ステークホルダー(利害関係者)」のうち「将来世代」の未来を共に創るために経営の「アドバイザリーボード」に 学生の代表にも入ってもらっていることも紹介しました。また「ステークホルダー」は普通、誰かの利益が誰かの不利益になるというケースが多いものの、丸井グループは「インパクトと利益の2項対立」を乗り越え、「関係者の利益と幸せが重なり合う」ところでしか ビジネスをしない点が他と違うことを強調しました。
こうした考え方から イベント、グッズ、サービス、共創投資、事業開発、そして人・組織・働き方など、すべてを通じた「好き」を応援するビジネスを推進していると言います。丸井グループのクレジットカード「エポスカード」は 小売店舗での顧客との接点をきっかけに 利用会員を増やし、みんなの「好きなことや好きなもの」を応援する約100種類ある企画カードを提供し、神戸マルイなど実店舗でも1人ひとりの「好き」が見つかる施設を目指していると話しました。
続いて 松平 チーフが「エポスカード」が持つ利用者の「好き」を応援する機能について詳しく説明しました。丸井グループが目指すのは「『好き』を応援するビジネス」だとし、顧客の「推し活」につながるカードのバリエーションを紹介しました。表紙のデザインにアニメのキャラクターやエンタメ素材を採用しているほか、特典もさまざま。「推し」の対象もペット、スポーツ、登山 などに広がっていると言います。利用額の一部が動物保護団体に寄付され、保護した動物の飼育費や医療費に充てられるという企画カードの説明もありました。
学生からは 「(推し活では)ニッチな層をどうやって見つけますか」との質問が出ました。エポスカード関西支店提携担当の藤井哲也チーフリーダーが「来客とのコミュニケーションで声を聞かせてもらい、事業企画コンクールで社内からも広く意見を集めます。今春 スタートした美術館や博物館を応援する『ミュージアム エポスカード』はアルバイトスタッフの意見から生まれました」と答えました。
また、「(海外展開も視野に)今後目を向けたい『好き』にはどんなものがありますか」との質問には 藤井チーフリーダーが「食文化や海外から見た日本文化などに今後注目していきたいです」と答えました。



