神戸学院大学

経営学部

経営学部の藤原ゼミがマルヤナギ小倉屋と連携して取り組んできた企業課題解決プログラムの最終発表を行いました

2025/12/12

1人暮らしの20代女性をターゲットにしたアイデアを発表するグループ
1人暮らしの20代女性をターゲットにしたアイデアを発表するグループ
30代から40代の親世代をターゲットにしたアイデアを発表するグループ
30代から40代の親世代をターゲットにしたアイデアを発表するグループ
65歳以上の高齢者をターゲットにしたアイデアを発表するグループ
65歳以上の高齢者をターゲットにしたアイデアを発表するグループ

経営学部・藤原由紀子准教授ゼミの3年次生18人が12月3日、株式会社マルヤナギ小倉屋と連携して取り組んできた企業課題解決プログラムの最終発表を行いました。同社の担当者のほかに、プログラムを設定している大学コンソーシアムひょうご神戸、本学社会連携グループからの参加もあり、学生たちのアイデアを講評しました。

受講した学生たちは、マルヤナギ小倉屋が販売する兵庫県産もち麦の認知拡大と継続利用につながるアイデアを考えてきました。中間発表では3グループから四つのアイデアを出し、頂いたアドバイスやコメントをもとに検討を重ね、最終発表では三つのアイデアを提案しました。

一つ目は、1人暮らしの20代女性をターゲットにしたアイデアです。キッチンカーで大学やオフィス街に出向き、もち麦おにぎりともち麦入りスープを販売します。1人暮らしで自炊が面倒、ダイエットが続かないなどの20代の女性が抱える課題を、もち麦を食べることで解決してもらいます。キッチンカーで回りながらもち麦の健康価値を宣伝しつつ、継続的に利用してもらうための具体策を提案しました。事業として成り立つかどうかを確かめるために原価計算も行い、どれだけ販売すれば利益が出るのかも試算しました。

二つ目は、家族の健康を意識する30代から40代の親世代をターゲットにしたアイデアです。マルヤナギ小倉屋と近隣の小学校が連携し、夏休みの課題として子供たちにもち麦を使ったレシピを考えてもらい、レシピコンテストを行うというものです。親子で一緒にレシピを考えてもらうことがポイントで、親子でのコミュニケーションが広がり、親世代にももち麦を食する体験をしてもらうことが狙いです。レシピのベスト3は道の駅で展示させてもらい、もち麦の試食ブースも設けることで、道の駅に立ち寄った方にももち麦の良さを宣伝します。

三つ目は、65歳以上の高齢者をターゲットにしたアイデアです。マルヤナギ小倉屋の本社がある神戸市東灘区と連携し、小学校でもち麦スタンプラリーを開催します。スタンプポイントではもち麦や健康に関するクイズを行い、もち麦おにぎりも提供します。終日誰とも話さなかった、身体を動かす機会がないなどの高齢者が抱える精神的、身体的な課題を、小学生やほかの高齢者と一緒にスタンプポイントを回ってもらうことで解消します。

「学生たちにとって、アイデアをビジネスとして実践可能な形にしていく難しさを実感する良い機会となりました」と藤原准教授は話しています。