神戸学院大学

経営学部

土曜公開講座「What's データサイエンス」を開催しました

2023/05/17

講義の様子
講義の様子
深層学習の説明をする小川教授
深層学習の説明をする小川教授

5月13日有瀬キャンパスで経営学部小川賢教授による「What's データサイエンス」を開催し、106人が参加しました。

今春の土曜公開講座は第85回となり、本年度より経営学部にデータサイエンス専攻が新設されたのを機に、「私たちのくらしとデータサイエンス」をテーマとして、経営学部のデータサイエンス担当教員がデータサイエンスについてわかりやすく講義を行います。

まず情報・データの定義説明から講義が始まりました。

データとは数値だけでなく、文字情報、記号、さらには音楽や絵画といったものまで含まれます。そしてそういったさまざまなデータを上手に扱って生活をより良いものにしていくのがデータサイエンスの学問であると紹介しました。そして本学の経営学部におけるデータサイエンスではデータをどう使い、守り、生かしていくかというデータマネジメントを学ぶと説明しました。

データを取り扱っていく上で、注意する事項の1つとしてバイアスがあります。バイアスとは一般的には「人の行動や思考に偏りが発生すること」、「思い込み」、「偏りが発生する要因」という意味で使われますが、データサイエンスでは「データを取り扱う上で入り込む歪み」を表します。これについて救急車の費用便益分析や、鉄道会社の窓口営業停止を例に挙げながら説明をしました。

そして最後に今話題のChatGPTについて紹介しました。

ChatGPTは自発的に深層学習を行い、質問や要望に対するアウトプットを生成するAIです。便利な技術である反面、機密情報の漏洩、個人情報の学習、著作権の侵害といったことが懸念されています。データ駆動社会においては、そういった問題があるから単純に使用を禁止するのでなく、その技術を活用するために法・倫理を用いて社会との乖離を防いでいくことが重要であると説明しました。

受講者からは「先行した技術を支えるには法と倫理が重要だと思いました」「データサイエンス教育の大切さがよく分かりました」など多くの感想が寄せられました。

次回は、5月20日 経営学部の伊藤健教授による「ネットワークでお悩み解決 -すごいぞ○○マップ-」です。