神戸学院大学

経営学部

経営学部の石賀ゼミと「フレミラ宝塚」が連携して事業を活性化する取り組みが始まりました

2025/04/25

議論の報告をするゼミ生
議論の報告をするゼミ生
フレミラ宝塚について紹介する(左から)髙橋さん、太田係長、大山さん
フレミラ宝塚について紹介する(左から)髙橋さん、太田係長、大山さん
大山さんを交えグループで議論するゼミ生
大山さんを交えグループで議論するゼミ生
太田係長を交えグループで議論するゼミ生
太田係長を交えグループで議論するゼミ生
髙橋さんを交えグループで議論するゼミ生
髙橋さんを交えグループで議論するゼミ生

経営学部の石賀和義教授ゼミ(2年次生)の授業で4月25日、宝塚市立老人福祉センターと同市立大型児童センターの複合施設「フレミラ宝塚」の事業活性化についての方策を考え、連携して実施する取り組みのキックオフミーティングがありました。

「世代間交流」を目的に、高齢者と子どもが「ふれあい、みらいを築く場所」が「フレミラ」の名称の由来です。シニアと子どもが一緒にいることで、「大きな声で話す高齢者が実は耳が遠いからだと子どもが理解できる」ようなケースが多いことが「世代間交流」の良いところだといいます。学生が施設を訪れるなどして調査し、半年間かけて案を実現するのが目標です。

まず、施設を運営する市社会福祉協議会地域支援部地区担当支援課の太田正憲係長(生活支援コーディネーター)から広範に活動するボランティアの力を借りて地域貢献する社協の仕事について説明がありました。太田さんは本学経営学部の卒業生で、大学卒業後に社会福祉について勉強し直して、今の仕事に就いたと述べました。

続いて、老人福祉センター担当の髙橋奈央さんが「満60歳以上の宝塚市民が利用できる施設」だとして、さまざまな同好会活動や講座を実施していることを紹介しました。スマホの使い方を習う講座の卒業生が自分たちで「スマホカフェ」の講座を立ち上げ、覚えたスキルを教え合う活動を始めていることなど具体的な施設の利用の様子についても説明しました。

また、大型児童センター担当の大山恵梨香さんが「宝塚市在住の中・高生が利用できる施設(小学生も利用は可能)」だとして、スポーツ、趣味、学習を通じて心身の発達を促し、異なる年齢や学年の児童・生徒同士が仲間づくり、居場所づくりができるように支援していることを説明しました。進学意欲がなく、将来設計の持てない中学生らの学習支援も実施しているといいます。

「フレミラ宝塚」側からは「簡単な計算ができないなど、学習支援の対象になっている中学生たちは生活面でも悩みを抱えているケースがよくあります。(先生役には)シニアの方々のほかに大学生2人にも加わってもらっています。シニアの方々に比べ、年の近い大学生には中学生が親近感を感じ、生徒の反応が違います。ぜひ皆さんの力をお借りしたい」との呼びかけもありました。

3人も加わってもらってグループ討議に入り、どんな連携が可能かを考えました。最後にグループごとに議論の内容を発表し、「中学生にキャンパス見学ツアーを実施して、大学に行きたいと思ってもらう」「大学に行くと昼ご飯を友だちと一緒に食べたり、授業が終わったら一緒に遊びに行ったり、楽しいことがたくさんあることを知ってもらう」などの意見が出ました。

「大学の良さを知ってもらおう」という点で一致した報告を聞いて太田係長は「大学に行けば将来の選択肢が広がります。大学生の皆さんがそれを伝えてもらうことの意味は大きいと思いました」と感想を述べました。