経営学部の石賀ゼミが「道の駅はが ブラッシュアップ プロジェクト」で提案した料理メニューの試食会が開催されました
2025/08/08
経営学部の石賀和義教授の3年次生ゼミが宍粟メイプル株式会社(本部・兵庫県宍粟市波賀町)、兵庫県信用保証協会と連携して取り組んだ「道の駅はが ブラッシュアップ プロジェクト」(注)の発表会で提案した料理メニューの試食会が8月5日に同町の「道の駅みなみ波賀」で開催されました。
(注)「道の駅はが ブラッシュアップ プロジェクト」
宍粟メイプルが運営する「道の駅はが」は、宍粟市内の国道29号添いに立地する観光スポットであり、近畿第1号店として1993年にオープンしました。しかし、近年では、鳥取道の開通により国道29号の交通量が急激に減少して、経営が厳しくなっており、その立て直しが急務となっています。このような課題を、大学コンソーシアムひょうご神戸が取り組む「企業課題解決プログラム」の枠組みを利用し、学生の新たな知見により、道の駅の収益力強化を通した地域力活性化を目指し、必要な対応を考えてもらうことを目指すプロジェクトです。
経営学部の石賀和義教授ゼミ(3年次生)では7月に開催した企画発表会で、「地元食材を活かした新メニュー開発」として、以下の5品のメニューを提案しました。
①木地師ぶっかけうどん②木地師ぶっかけうどんカレー味
③淡路島トマトと波賀産ハーブのパスタ④淡路島トマトバジルの香草パスタ
⑤木地師ごはんカレー味
いずれも地元企業との連携、簡便な調理、高収益性を実現するメニューであり、道の駅の集客力アップと持続的な売り上げ向上に繋がることが期待でき、原価計算の結果、採算も十分に取れるはずだと説明しました。
試食会では、パスタを生産する横尾商店(たつの市)の横尾昌典社長、兵庫信用保証協会の職員2人、石賀教授が「道の駅みなみ波賀」を訪問し、宍粟メイプルの名畑浩一社長と同社の職員8人に、上記五つのメニューの料理を提供しました。実際に、道の駅みなみ波賀のレストラン「楓の里」の厨房を借りて、鍋と格闘しながら、メニューの試食品を調理しました。
試食した皆さんからは「木地師うどんがとても美味しかった」「木地師うどんの具材はトッピング形式で選べる様にしても面白い」「カレー風味やトマトソースの辛みは強く、こどもには不向き」「パスタとバジルソースの相性は絶妙」「道の駅はがは人手不足なので、調理方法を更に簡素化して欲しい」などのコメントがありました。
横尾社長は「試食会では多くの方からうどんがおいしいとの評価をいただき光栄に感じている。新商品についてもアドバイスをいただいたので今後の参考にしたい」と語りました。
県信用保証協会経営支援部伴走支援課の堀口穣課長は「取引先の経営支援において、初めて試食会を開催したが、的確なアドバイスをいただき、開催した意義は非常に大きかった。今後もこの取り組みを横展開していきたい」と今後の取り組みに対する期待を示しました。
石賀教授は「学生が提案したメニューが試食会の開催にまで至り、大変うれしく感じている。こうした経験を踏まえ、後期も継続的にプロジェクトに取り組んで行きたい」と今後の抱負を述べました。