経営学部の林坂教授の授業で「ITパスポート試験」などについて特別講義で学びました
2025/10/16
経営学部の林坂弘一郎教授の授業「専門基礎講義」で10月7日、 独立行政法人情報処理推進機構デジタル人材センター人材スキルアセスメント部の笠井優一さんが国家試験の一つ「ITパスポート試験」の概要などについて特別講義しました。笠井さんは2009年4月から始まった同試験の創設に関わり、年間約30の大学を訪問してこのような講義を実施していると言います。
「なぜ今 IT スキルを身につけることが求められているか?」という誰もが知りたい問いに対しては 情報技術の重要性やデジタルテクノロジーで実現すると期待される「人間中心の社会の未来」像が示されました。
また、AI(人工知能)活用の事例として 株式会社ニチレイフーズが原料に混ざる異物を画像認識AIで選別している事例が紹介されました。
さらに少子高齢化と人口減により、少ない人口でより多くの価値を生み出す社会への変革が必要になっており DX (デジタルトランスフォーメーション)のさらなる取り組みが必要だと述べました。
「アサヒグループホールディングス」がビールの出荷など広範な業務に被害を受けた「ランサムウェア」(注)をはじめとする情報セキュリティの脅威への 備えとして情報通信技術を理解して正しく活用する能力「ITリテラシー」の重要性も強調されました。
注:「ランサムウェア」
感染するとデータを暗号化し、金銭や暗号資産を「身代金(ランサム)」を支払うまでアクセスできないようにする不正プログラム。犯罪であり、感染が判明したら警察に届ける必要がある。
続いて 本題の説明に移り、経済産業省が所管する情報処理技術者試験には一般的な「ITパスポート試験」とITを利活用する人を対象とする「情報セキュリティマネジメント試験」などがあることを説明してもらいました。
学生にチャレンジをしてもらいたい 「ITパスポート試験」についてはサンプル問題の例や応募者数と合格者数の推移、活用している企業や官公庁の事例、合格者の声が紹介されました。
学生からは「オンラインショッピングやサブスクなど、あるのが普通と思っていましたが、すべて情報技術の発展によるものだと聞き、その大切さがわかりました」「就職活動中ですが、IT業界以外の人もITパスポートを取得していると知り、自分も勉強していこうと思いました」などの感想が寄せられました。
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