経営学部の石賀教授の担当授業で「7つの習慣アカデミー協会」理事が特別講義しました
2025/06/09
経営学部の石賀和義教授が担当する「銀行論Ⅰ」の授業で6月6日、一般社団法人7つの習慣アカデミー協会の原田祥衣(さえ)理事による特別講義がありました。
同協会は世界各国でベストセラーとなったスティーブン・R・コヴィー氏のビジネス書「7つの習慣」が伝えるビジネスパーソンとして必要な資質や成功のために身につけたい「習慣」を広く理解してもらうために各地で講演会やコーチ・コンサルティングなどを実施しています。
原田理事は山形県出身で2011年に大学を卒業して山形銀行に就職。「第2の就職氷河期」と呼ばれたリーマンショックの翌年で、内定率が低い時期だったといいます。原田理事は自身の就職活動を振り返り、「あらゆる業種の会社を回りました。社会のすべてを見ることができるのは就活の時期だけ。私は『就活をするのではない、社会を知り自分の人生を創(つく)る』と思っていました。この時の経験が就職後も役に立ちました」と述べました。
また金融機関、特に地方の銀行の現在の役割として「取引先企業の課題解決を支援する」ことが求められているとし、事業者支援に対する重点的なヒアリングや事業者支援体制の構築を実施しなければならないことを金融庁の発表文書を示しながら説明しました。
さらに学生の認識と企業が求める「社会人基礎力」を踏まえながら、学生たちが社会に出て役立つと思う以下の点を列挙しました。
⓪(自分の)「オーラに責任を持つ」 オーラとは表情や声のトーンを含む印象。「この人と一緒に働きたいと思わせることが大事」。
①考え方 もし、現在、得たい結果を得ていないのであれば、同じ考え方では自身が望む結果は得られない。自分の成長にフォーカスする。
②憧れ、本気のスイッチON 成績の差は能力の差ではなく、憧れや熱量の差。本気を出していないと出せなくなる。いつもフルスイングすること。
③TTP 徹底的にパクる 「この人いいな」と、パクる人がいなければ、書籍の中身で良い。
④一点集中 何かで「ブレイクスルー」したいのであれば、自分のリソースを一点集中させる。最初は結果が出ないかもしれないが、コツコツ継続する。ABCD(あたりまえのことを馬鹿にせず、ちゃんとするのができる人)。
⑤幸せになるためのコンセプト 多くの人に喜んでもらう。例えば営業なら相手のニーズを聞き、その人がどうしたら喜んでくれるかを考え、実行し、喜んでもらいながら信頼を積み重ねる。
⑥決断 自分で決めないと誰かに決められる人生になってしまう。流されるのではなく、流れを変える側になる。
⑦あきらめないこと 手段は変えてもいいが、目的地にたどり着くまであきらめない。
⑧感謝 相手がハッピーになるように、自分の口から出る言葉に責任を持つ。
最後に102歳で陸上短距離のレースに出て、走り切った男性の動画を全員で観賞した後、原田理事が「誰かのチャレンジは誰かの勇気になる。今やらないと、あの時やっといたらよかったということになります」と述べて講義を締めくくりました。
学生からは、「就活を終える前にこの講義を受けたかった」「就活は、不安なことも多いけれど、自分自身と向き合って、本気で挑みたい」「たくさんのことにチャレンジして、理想の自分になれるよう努力していきたい」「後悔することがないように、自分がしたいことは迷わずチャレンジしようと思う」「将来は自分の会社を経営したいので、今から行動して変化を起こしていきたい」などの感想が寄せられ、特別講義に刺激を受けた様子でした。