経営学部の辻幸恵教授が担当する授業「マーケティング論Ⅱ」で11月18日、辻ゼミ出身のPoai.株式会社取締役COOの濵田康佑さんが「失敗しないという失敗」の演題で特別講義しました。

濵田さんは本学を卒業して2019年に花王グループカスタマーマーケティング株式会社に就職しました。営業担当として新潟県のスーパーマーケット担当を経て2024年からは東京勤務に。同社に在籍しながら今年１月には東京で、地方企業の成長とブランド強化や次世代のリーダーの成長支援にあたる会社、Poai.を知人と起業し、毎月「Poai. BASE」と名付けたイベントを開催しています。

濵田さんは受講生に「最近失敗しましたか」と呼び掛け、「失敗は活動した結果」だとして、「失敗しなければ何も成長できない」と述べました。

かつての自分は、失敗しないために「あいまいな返事をする」「とりあえず謝る」「笑ってごまかす」「いじられキャラを演じる」などの対応を繰り返していたと振り返りました。挑戦すればするほど「成功と失敗」の回数が増え、「早ければ早いほど挑戦できる時間と機会は巡ってくる」として、失敗を恐れず挑戦するように促しました。

濵田さんは「やりたいことが見つからないというのは当たり前です。見つけるためには、とりあえず動いてください。行動しないのは怠慢です」と締めくくりました。

Poai.の事業で濵田さんは「応援消費」として竜巻被害に遭った静岡県牧之原市の株式会社「ヤマウメ」が生産している商品のお茶や干し芋を辻ゼミ生と一緒に販売する予定です。11月25日午前11時から午後７時20分まで神戸市中央区三宮町、神戸マルイの神戸三宮センター街側出入口にポップアップストアを出店します。

「ヤマウメ」の商品を取り扱うことになったのは辻ゼミ３年次生で、今年度からPoai.のインターンシップ生として業務を手伝っている池田晃太郎さんの功績が大きいと濱田さんは話しました。農業体験として「ヤマウメ」で働き、商談を進めた池田さんは「インターンシップでは、イベントの集客を増やすためのアプリのカバー画像の制作、イベントページの制作などいろいろやらせていただいています。ヤマウメさんでの経験で感じたことを神戸マルイのお客さんにもお伝えしたいです」と、経験を語りました。

辻教授は「Poai.では応援消費を呼びかけるために災害のあった生産者をこれからも支援しますか」と濵田さんに尋ねました。濵田さんは「会社の理念として『感謝を届ける』というのがあり、できることがあればまた支援したいです」と答えました。