神戸学院大学

社会連携

『土曜公開講座 ユーモア感覚から心の健康を考える』を開催しました

2020/10/29

 第80回神戸学院大学土曜公開講座を10月24日にポートアイランド第1キャンパスで開催しました。
 3回目となる今回は、心理学部岡村心平講師による「ユーモア感覚から心の健康を考える」と題した講座で、
「ユーモア感覚」の効用について、カウンセリングの観点から講義を行いました。
 はじめに、ユーモアと心の健康の関連性について、「苦しい時こそ笑おう」という言葉を聞いたことのある方も多いと思いますが、これは心理学実験によって一度実証されたものの、2017年に実験に再現性がないとして根拠が認められていません。このように、ネガティブな感情が健康を害することの実証は多くある中、ポジティブな感情が体に良いという実証はほとんどありません。しかし、ストレスを感じた際の対処方法として、ユーモアを用いる傾向にある人は、対人関係が円滑になり、他者からの支援を受けやすくなり、結果としてストレスが緩和されやすいことを示す研究があることを説明しました。
 次に、人間性心理学のユーモア論を、アウシュビッツ強制収容所に送られ壮絶な労働生活を体験し、その体験をもとに出版した「夜と霧」で有名なヴィクトール・フランクルが実際に用いたユーモアの具体例を紹介しながら、分かりやすく説明しました。人間性心理学におけるユーモアの機能としては、自己距離化が挙げられます。ユーモアを用いることで、過酷な状況、問題、ストレスの原因となる対象とのあいだに、「適切な距離」をとることが可能になり、その不安の源となる対象と向き合うことができると説明しました。
 最後に、コロナ禍のように辛く厳しい状況においても、悩みや問題、その状況と適切なかたちで向かい合っていくために、ユーモアを上手に活用していきましょうと締めくくりました。
 受講生の方からは、ユーモアの重要性が分かり、今後の生活に取り入れていきたいといった感想をいただきました。

*今後の講座*【申込多数のため、全講座が抽選となっております。当選された方のみ受講許可ハガキを大学よりお送りいたします】
・11月7日 『アルコールと疾病リスクとの関連性』         申込締切:10月26日
(※抽選を行い、当選された方のみ、10月30日までには受講許可ハガキが到着予定です)
栄養学部 大平英夫准教授
・11月14日『みぢかな栄養素と健康』               申込締切:11月2日
 栄養学部 吉村征浩准教授 
・12月12日『私たち人間のもつ“免疫”という防御システム』    申込締切:11月30日
 栄養学部 坊池義浩講師
土曜公開講座について詳細はこちら(http://www.kobegakuin.ac.jp/social_contribution/lifelong/saturday/)