神戸学院大学

東日本大震災12年に合わせ災害支援ボランティアミーティングを開催しました

2023/03/14

街の地図を見せ、危険個所から避難場所や経路を示す学生
街の地図を見せ、危険個所から避難場所や経路を示す学生
別のグループからの報告
別のグループからの報告
災害図上訓練でディスカッションする参加者ら
災害図上訓練でディスカッションする参加者ら
中村学長のあいさつを聞く参加者ら
中村学長のあいさつを聞く参加者ら
報告する「防災女子」の國松さん(右)と安福さん
報告する「防災女子」の國松さん(右)と安福さん
熊本地震被災地スタディツアーの報告
熊本地震被災地スタディツアーの報告

関連死を含めた死者、行方不明者2万2000人以上の大災害となった東日本大震災から12年となった3月11日、有瀬キャンパスのラーニングコモンズで、「地域防災と学生ボランティアの実践」をテーマに第5回災害支援ボランティアミーティングが開かれました。

災害支援対策本部会議(本部長・中村恵学長)が主催し、防災に関わる地域の皆さんを招き、ボランティア活動支援室学生スタッフ災害班のメンバーを中心に、現代社会学部社会防災学科の女子学生を中心につくる学生グループ「防災女子」、同窓会や教育後援会の代表の皆さん、宇野文夫・学生支援センター所長、住智明大学事務局長など約40人が参加しました。

■犠牲者の冥福を祈り、参加者全員で黙とう
冒頭で全員が起立し、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈って黙とうを捧げました。続いて中村学長が開会あいさつで「政治や経済だけでは埋まらない社会課題のさまざまなすき間を埋めていくのがボランティア活動で、その内容は時代とともに変わります」と述べました。

■災害時のポリ袋調理の講習会開催を紹介 防災女子
続いて大澤太希さん(社会防災学科2年次生)の司会で学生・地域からの防災や被災地支援活動の報告に移り、「防災女子」の國松万煕さん(社会防災学科3年次生)と安福瑞希さん(同1年次生)が、災害食のアレンジレシピによるポリ袋調理の講習会の開催などの実践を紹介しました。

■熊本地震被災地スタディツアーの成果を報告
同本部主催で2月に実施した「熊本地震被災地スタディツアー」に参加した松本華歩さん(栄養学部1年次生)と藤村浩輝さん(社会防災学科1年次生)は訪問先での体験を豊富な写真で報告し、「人命が最優先

なのはそうだとして、家畜や農業の心配もいかに大きいか、現地で被災者の話を聞かせてもらって気づきました」と述べました。

■被災地支援物産展の取り組みで神戸から協力
熊本地震の被災地から仕入れた商品も扱う「被災地支援物産展」の取り組みについて報告したのは伊尾木彩花さん(現代社会学科2年次生)。宮城県石巻市の石巻焼きそばを調理して大学祭で販売したことや熊本・阿部牧場の牛乳たっぷりのクッキーを取り寄せて販売していることを紹介しました。商品の仕入れなどで現地に電話をするときに復旧の状況も聞いており、「震災に加えてコロナ禍が重なり、お客さんも従業員も減ったと、聞かされました」と述べました。

■有瀬キャンパスの地元・長坂地区からは地域防災訓練の実施状況を報告
有瀬キャンパスの地元の長坂地区(神戸市西区)からは長坂ふれあいのまちづくり協議会の久保昌一委員長と長坂校区防災福祉コミュニティの川尻幹雄会長が参加。本学の学生も積極的に役割を果たした地域防災訓練の実施状況などについての報告がありました。

■グループ討議で地図を見ながら避難の場所や経路を考えました
最後に、社会防災学科の水本有香教授をファシリテーターに災害図上訓練「DIG(Disaster  Imagination Game)の略語」をグループで実施しました。10月25日午後2時半、台風が接近中との想定で、架空の街の地図に危険個所を相談しながら書き込み、確認しました。望ましい避難場所も書き、避難経路や避難行動を取るうえで気をつけたい点や準備しようと思うことを話し合った後、グループの代表者に報告してもらいました。