「ウクライナ研究世界連合」に本学がアジアで初めて加盟します
2025/08/07







ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレナ夫人が支援する「ウクライナ研究世界連合」に本学がインド・太平洋並びにアジア地域で初めて加盟することになり、8月6日、ポートアイランド第1キャンパスで同連合を設立した「ウクライナ大統領教育・科学・スポーツ支援基金」と相互協力の覚書締結式が開かれました。
同世界連合はウクライナ外務省などの主導によって、ウクライナ文化の振興だけでなく、同国に関心を持つ研究者、教育者、学生への支援を目的にして昨年10月に設立されました。
締結式で調印したのは本学の備酒伸彦学長と同連合のオリハ・ブディニュク大統領顧問。オレナ夫人や、仲立ちをした在神戸ウクライナ名誉領事で、国際交流センターの岡部芳彦所長、神戸学院大学松口正記念ウクライナ研究センターの運営に資金協力している株式会社OSPホールディングスの松口正代表取締役社長ら関係者が同席しました。
調印に先立ち、オレナ夫人らは岡部名誉領事の案内でポートアイランド第2キャンパスの名誉領事館と研究センターを視察しました。続いて学長応接室で、ウクライナからの一行は備酒学長らと懇談。備酒学長は本学がウクライナの4大学、1国立研究機関と学術交流協定を結んでいることや、ウクライナの歴史・文化・言語を学ぶ単位取得可能な講座を開講していること、市民向けには伝統のモタンカ人形作りの講習会を開き、日宇交流に努めていることなどを伝えました。
一方オレナ夫人は、「ウクライナの学生に無料で勉強の機会を与えてもらっていることは有難く、同世界連合への加盟はウクライナの研究者にとっても貴重な経験となります」と歓迎の意を示しました。同席したアンドリー・シビハ外相も「日本の大学でウクライナ研究をしていただくことは私たちにとって極めて重要なことです。これまでウクライナの歴史の教科書は他の国の著者によって書かれてきましたが、ウクライナの立場から考える必要があります。また、今回訪れた関西でウクライナの存在感を高めることが必要だと感じました」と述べました。
また、ブディニュク大統領顧問は、「ウクライナ研究世界連合は加盟していただいた大学に対して協力できることがたくさんあります。グローバルなネットワークを活用して全世界の加盟大学などの教員による講座、ウクライナの画家による絵画展の開催なども可能です。今回は私たちにとって15回目の調印式ですが、他に70校の大学から申請が上がってきています」と述べ、研究機関の関係構築が進んでいると強調しました。
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