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仮設住宅の生活支援 仮設の方からの信頼、互いに願いを込め合って

ボランティア活動支援室学生スタッフ災害班 仙波あゆみ(人文学部)

取材担当:学生スタッフ広報班 西村俊亮(人文学部)

 仙波さんは「自分は『直感』を大事にする」という。高校生のときテレビで東日本大震災の映像を目の当たりにし、ふつふつと心の中に主体性が芽生えた。だが、高校生という立場や手段、時間のない現状が仙波さんの行く手を阻んだ。その後、入学した大学で東日本大震災の被災地支援ができることを知り、「直感」で動いた結果、東北ボランティアに参加していたと話す。この「直感」とは一体何なのか。

 仙波さんは、1年次生の8月に初めて東北ボランティアに参加し、仮設住宅の方から親しみをこめ「あゆみちゃん」と呼ばれるようになった。継続して東北ボランティアに参加する中で、「あゆみちゃん」という呼び名は定着し、仙波さんの財産となった。「多くの学生が仮設住宅に入っている中、1人の人として関われているように感じる」と仙波さんは語る。これが仙波さんの幸せである。継続して参加している仙波さんに仮設住宅の方々は「お姉ちゃんになったね」「手紙を書いてくれて嬉しいよ」と温かい言葉をいただいている。仙波さんが東北をもう一つの故郷のように思う理由の一つなのかもしれない。

 将来は臨床心理士になるため、発達障がいの子どもの支援や教育を学んでいる仙波さん。東北ボランティアに参加して得たものは何か尋ねると「私の将来、目指す道のうちの一つになった。臨床心理士として子どもの支援だけでなく、災害支援と関わり続けたい」と堂々と答えてくれた。これから臨床心理士として災害と関わるための知識、経験を得る際に、東北ボランティアは基礎づくりになった。

 仙波さんは考え、うなりながら言葉を発するタイプのようだ。最後まで「直感」の真意をつかむことができなかったが、なんだか伝わってくるものがあった。それは、彼女の中には人と人とのつながりを大切に思う気持ちがあり、そこから湧きあがる思いを「直感」と名付けているのかもしれないと思った。

 仙波さんは住民の方に「楽しく生活をして、一人一人が描いている人生プランのように生きてほしい」と願い、仮設住宅の方からは「たくさん知識がある心理士になってほしい」と励まされ、お互いがお互いのこれからへ願いを込める。互いを思う気持ちがこれからの道を切り開く際、支えとなるだろう。
 神戸から東北まで約884km、高速バスで約11時間。遠く長い道のりの果てで、人は出会い、想い、そして新たな道をあゆんでいく。

編集後記

西村俊亮

 初めて取材をさせていただいて、「仙波あゆみ」という人物を私なりに文字だけで表現するとこのようになりました。
 ボランティア活動では活動先で様々な方と出会う機会もあります。何度もお会いし顔を覚えていただけることや、一度きりしか会うことのできない方。そのようなご縁もボランティア活動の魅力だと思います。一期一会の出会いを感じていただけたらなと思います。

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