神戸学院大学

社会連携

栄養学部の伊藤智講師が大阪市立総合生涯学習センターとの連携講座で講義を行い、防災女子がサポートしました

2025/09/03

講義する伊藤講師
講義する伊藤講師
ポリ袋調理をレクチャーする防災女子の学生
ポリ袋調理をレクチャーする防災女子の学生
BOSAIカードX(クロス)を用いたワークショップ
BOSAIカードX(クロス)を用いたワークショップ
試食をする参加者ら
試食をする参加者ら

大阪市立総合生涯学習センターと本学との連携講座「親子で学ぶ災害ごはん-オリジナルレシピを考えよう!-」が8月8日に同センターで開講され、栄養学部の伊藤智講師が講義を行い、現代社会学部社会防災学科の学生有志団体「防災女子」の学生3人が調理体験のサポートをしました。講座は小学生とその保護者9組25人が受講し、災害時にもおいしい食事を作る方法や、日常の備えについて学びました。

前半は、伊藤講師が災害時の食事や栄養について解説。ワークシートを用いて家の冷蔵庫や食材庫にある食材をチェックし、各家庭に何日分の備えがあるかを考えました。また、家庭での備蓄を日常的に使用する「ローリングストック法」を紹介し、乾物やレトルト食品、冷凍食品などを活用した調理法についても説明しました。

続いて、災害時の調理方法の一つである「ポリ袋調理」を参加者に体験してもらいました。「ポリ袋調理」とは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、沸騰したお湯で湯煎調理を行う調理方法で、洗い物を出さず温かい食事を作ることができるため、災害時に活用できます。今回は「さばのみそ煮と昆布の炊き込みごはん」を伊藤講師や防災女子がサポートしながら調理しました。

また、湯煎している間には、教材「BOSAIカードX(クロス)」を使い、家庭にある食材を3色食品群に分類してオリジナルレシピを考えるワークショップを実施しました。限られた食材を組み合わせながら災害時を想定したレシピを考案し、発表を通して互いのアイデアを共有しました。小学生からは、不足しがちな栄養を補えるものや、普段の食事に近いレシピなどさまざまなアイデアがあがりました。

最後に出来上がった料理の試食を行いました。

伊藤講師は「日頃できない事は、災害時にできないので、もしものために普段から備えましょう」と講義を締めくくりました。

参加者らは「色々と学びながら実際に調理をする楽しさもあり、子どもがとても興味をもち楽しく学べました」「テーブルでフォローしてくれた学生が丁寧でやさしく、子どもも満足していました。ポリ袋調理、家でもやってみます」などの感想を寄せました。

スタッフとして参加した防災女子の平川歌帆さん(4年次生)は「イベント終了後には『自由研究に使いたい!』と言ってくれた小学生もおり、災害時の食に対する関心を高めてもらえたと思います。親子での参加ということで、ご自宅の備えと照らし合わせながら考えてもらえた点がよかったです。伊藤先生からのレクチャーを受けて、参加者の皆さんと一緒に私たち自身も学びを深めることができました」と話しました。