神戸学院大学

社会連携

兵庫県の守本豊副知事がトップランナー特別講義で講演しました

2026/07/02

講義をする守本副知事
講義をする守本副知事
講義を聴く学生ら
講義を聴く学生ら

各業界で活躍する企業・法人のトップランナーから、事業の取り組みに対する考え方や哲学を聞くことによって、社会人の考え方を学び、キャリア形成につなげる「トップランナー特別講義」を6月29日ポートアイランド第1キャンパスで開講し、兵庫県の守本豊副知事が「公務員の歩みから感じてきたこと」をテーマに講義を行いました。

講義では自身の大学進学時を振り返りながら、学歴や認知能力(読解力・言語能力 数理的思考)が幸福に与える影響は限定的であり、AI時代においては好奇心や折れない心といった「非認知能力 (コミュニケーション、好奇心、探求心、レジリエンス、自己制御) 」に重要性があると説きました。

1992年に兵庫県庁に入庁した守本副知事は入庁直後に阪神・淡路大震災を経験。支援活動や、その後の厳しい財政再建による苦境について語りました。

続いて、所得や社会的地位に最も影響を与えるのは、能力や学歴だけでなく「運」や「巡り合わせ」であるという実体験について紹介しました。

また、政策決定の場においては、アメリカの政治哲学者ジョン・ロールズの「無知のヴェール」という哲学を引用し、「自分がどのような立場に生まれても納得できる、弱い人が守られる社会」をめざすという自身の判断基準を提示し、自らの価値観を社会に反映できることが公務員の最大のやりがいであると語りました。

最後に、映画『生きる』を例に挙げ、「誰かのために納得のいく仕事をやり遂げ、人生の最後に微笑むことができるような社会人生活を送ってほしい」と、これから社会に出る学生たちに温かいエールを送り、講義を締めくくりました。