グリーンフェスティバル 「はじめての講談 ~講談女子と落語男子~」を開催しました
2022/06/07
5月28日に神戸学院大学有瀬キャンパスメモリアルホールにおいて、「はじめての講談 ~講談女子と落語男子~」を開催し、約220人が講談と落語を楽しみました。
冒頭、人文学部の中山文教授と桂坊枝師匠、旭堂小南陵さんによる鼎談(ていだん)では、和やかでリラックスした雰囲気を醸しだし、来場者を講談と落語の世界へ誘いました。
トップバッターは講談の旭堂南歩さんが、講談「般若寺の焼き討ち」で張扇、拍子木のタイミングなど、その場その場が一度きりの空間であることを印象付け来場者を引き込みました。
続いて講談師の旭堂小南陵さんによる「妲妃のお百 亭主殺し」という演目では、来場者を笑いの渦に引き込む一方、「亭主殺し」のくだりでは、恐怖に震え上がらせるほどの迫力満点の講談を披露しました。
その後本学の卒業生である桂坊枝師匠が登場しました。坊枝師匠による「船弁慶」は、長編ながら息もつかせぬ展開で、来場者の心をつかみました。
後半は落語家の露の紫さんが登場し「看板の一(ピン)」を披露。なめらかなで矢継ぎ早の語りに、場内は笑いに包まれました。
さらに桂坊枝師匠による「ちりとてちん」は、前半で披露した「船弁慶」とは全く異なった語り口調で、芸の深さが際立ちました。
トリに登場したのは旭堂小南陵さん。講談「出世の白餅」では、「白餅」と「城持ち」をかけながら「出世の悲哀」の語りを堪能しました。
仲入りを挟んで3時間にわたる長丁場の公演でしたが、お客様からは「はじめて講談や落語を生で見て引き込まれた」「直接同じ空間にいて聴いているとすごいパワーを感じた」「時間が経つのを忘れてしまうようだった」「こんな熱のこもった公演を聞けるなんて、満足な時間をすごさせていただきました」と多数の方から感動と感謝の気持ちが寄せられました。
次回は6月11日「弁士・伴奏付き上映会『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』」です。