神戸学院大学

社会連携

第10回神戸学院大学産学連携サロン・神戸医療産業都市クラスター交流会を開催しました

2022/09/08

中村学長ご挨拶
中村学長ご挨拶
備酒先生
備酒先生
田代先生
田代先生
株式会社AikomiのNick Hird代表取締役
株式会社AikomiのNick Hird代表取締役
アエラスバイオ株式会社の中濱様
アエラスバイオ株式会社の中濱様
名刺交換会
名刺交換会

2011年より地域における産学連携の一助となるために、神戸市と共催し神戸医療産業都市クラスター交流会を開催しています。ポートアイランド地域に集積が進む企業、大学、研究機関、研究支援機関などの有機的な連携と研究者のコミュニティー形成、国際的な研究開発、産業化の拠点を形成することを目的として、企業の技術者や学術界の研究者が相互に情報交換できる場づくりを目指しています。

神戸医療産業都市は阪神・淡路大震災後の震災復興事業として、ポートアイランドを中心に日本初のライフサイエンス分野のクラスター(集合体)を目指すプロジェクトとして誕生しました。集積した企業・団体は362社(今年8月末現在)に上っています。

昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響からオンライン開催となりましたが、今年は、感染対策を行いながら対面で開催しました。

まず、本学の中村恵学長(現代社会学部教授)が「研究活動の一部をご紹介し、神戸医療産業都市の発展に寄与できればうれしい。また、理系学部だけではなく文系学部との連携も可能であり、幅広い連携を行いたい」と開会のあいさつをしました。

続いて総合リハビリテーション学部の備酒伸彦教授が「生きるを支えるケア~これからの時代に求められる高齢者ケア~」と題して研究紹介をし、「日本と北欧の介護の違いを紹介するとともに、これまでの常識にとらわれない感覚を持つこと、発想を変えることが重要である」と語りました。

田代大祐助教は「高齢者の肺活量を簡易的に推定する腹部隆起量測定器~その学術的背景と今後の展望について~」と題し、特許取得に向けて研究している高齢者の肺活量が計測可能な「AE-max」を紹介し、それに関連して呼吸と高齢者の呼吸機能、呼吸トレーニングなどについて報告しました。

この後、医療産業都市に参画する各企業からの講演がありました。株式会社AikomiのNick Hird代表取締役が「認知症のためのデジタルセラピーとパーソン・センタード・ケア」と題して、コロナ禍で対面での関わりができなくなった親子のデジタルセラピーを事例にその効果と課題について紹介。続いて、アエラスバイオ株式会社の中濱麻衣子歯科医師が「歯の神経を蘇らせる歯髄再生治療~健康寿命の延伸は歯の健康から~」と題し、健康寿命延伸のためには、歯の健康は大事で神経をとった歯の歯髄再生治療を紹介しました。

講演後、会場内で名刺交換が行われ、講演者とご参加いただいた企業・団体との交流があり活発な情報交換が行われました。最後に神戸市医療・新産業本部 医療産業都市部 部長の森様からあいさつがあり、閉会しました。