神戸学院大学

社会連携

第77回 土曜公開講座が始まりました

2019/05/15

5月11日より「第77回土曜公開講座」が始まりました。春期は「私たちのくらしと文化」をテーマに全5回講義を行います。

 初回の講義は、総合リハビリテーション学部佐野准教授による“グローバル化時代にくらしがかわる、人がかえる“でした。
 講義の前半は、アメリカ資本や外国資本が入ってきた事で、日本のグローバル化が進み、資本主義の放置が格差拡大に繋がることを、トマピケティ氏の「21世紀の資本」を題材に使って説明しました。またグローバル化は、文化、経済、政治など人間の諸活動やコミュニケーションが国境を越え、自由になり活発化していく反面で、産業の空洞化や格差社会、自国文化の薄れといったほころびもあるということでした。グローバル化のほころびについては、ハンガリーの経済学者であるカール・ポランニー氏の考えを用いて説明し、ポランニー氏の考えてとしては、「自然、人間、貨幣」を市場の論理に任せると社会が崩壊されるので、自由主義は間違いであり、社会のなかに市場を埋め込む必要があると説きました。社会主義的なことをしても上手くいかないのであれば、様々なことを自由にすることで今の時代のグローバル化へ繋がっていくという説明しました。
 後半は、視点を自分たちの住む街や人へ移し、街がかわるとは、人がかえるとはどういうことかを考えました。街のオールドタウン化が進んでいる今日、街づくりを行うと、街の魅力アップにより、空き家が解消し、それが治安の回復になり、土地の価格も上昇するということでした。街づくりを行うには、住民らが行動し、机上ではなく公務員や社会福祉協議会等の人々と連携していき、この活動に住民みんなが参入することが大切であり、それが街を活性化することに繋がるということでした。
 また、みんなが住みやすい街にするには、専門家との連携強化、継続できるコミュニティビジネスであること、街がかわることで、少しずついい方向に向かっていくということを忘れないようにと、話を締めくくられました。
 受講者からは、先生の話がとても分かりやすかった、現在の動向に焦点をあてた題材であることが良かったなどの感想が寄せられました。