神戸学院大学

社会連携

神戸鈴蘭台高校の生徒が法廷教室で模擬裁判を行いました

2021/03/12

冒頭陳述
冒頭陳述
証人の宣誓
証人の宣誓
証人尋問 
証人尋問 
裁判官の評議
裁判官の評議

兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校との高大連携事業(総合的な探究の時間)で、本学法学部角森正雄教授の講座を受講する高校生31名が3月5日、本学ポートアイランド第1キャンパスの法廷教室で模擬裁判を行いました。

当日の模擬裁判は、愛媛県今治市の小学校で起こった事故をモデルにしたもので、小学生が校庭でサッカーボール遊びをしていたところ、ボールが道路に飛び出し、原動機付自転車に乗っていた老人にぶつかり、転倒して大けがをした事件です。実際の裁判資料を参考にしていますが、模擬裁判で登場する当事者・証人、訴訟代理人弁護士は架空の人物・学校・自治体であり、弁論、証言内容も本授業オリジナルの設定で作成しています。

生徒たちは、角森教授の指導のもと、1年間この判例をもとに法律と裁判について学んできました。模擬裁判は、脚本に基づいて進めますが、弁護士の質問や証人の証言内容等は生徒たちのアドリブです。本格的な法廷教室の中で、最初は緊張していた生徒たちも、練習を進めていくうちに、堂々とした姿で法廷に立ち、発言していました。最後の判決を下すため評議室に集まった裁判官役の生徒たちは、判決を下すためにそれぞれの意見を出しあい、悩みながら議論を重ねていました。

14時に開廷した模擬裁判は、活発な証人尋問と真摯な裁判官の評議を経て、被告学校(市)は5割、被告親は2割、原告老人は3割の責任を負うという、学校(市)の責任を重く判断した予想外の判決言い渡しで17時に終結しました。