神戸学院大学

社会連携

栄養学部の伊藤助教と防災女子が親子防災料理教室を開催しました

2019/09/04

現代社会学部社会防災学科などに所属する女子学生で結成した防災女子が、防災力アッププロジェクト「夏休み親子料理教室~ローリングストックで美味しく防災~」(神戸市中央区役所共催)を籠池地区、東川崎地区の地域福祉センターで実施。栄養学部の伊藤智助教監修の下、藤井寛香さん、池上ひなのさん、森本澪さん、小林千香さん、河内桜子さん、大田明日香さん、糟谷莉子さん、小山田遥さん、青野柚花さんがスタッフを務め、小学生と保護者や地域の方に災害時における食の問題について考えてもらいました。 

はじめに地域の防災福祉コミュニティの代表者が、阪神・淡路大震災の体験を踏まえて地域の絆と共助の大切さについて話し、伊藤助教が災害時の備蓄の重要さや、レシピを考案する際の留意点、ウェットシートとアルコール消毒液のみを使用した有効な手の洗い方などについて説明。その後、無洗米と水を入れたポリ袋(高密度ポリエチレン製)の空気を抜きながらねじった口を輪ゴムでとめ、約30分程度湯煎にかけてご飯を炊く方法を学び、実践してもらいました。どのグループも普段と変わらない美味しいご飯を炊くことができました。

次に、イオンから提供されたローリングストック食材を活用し、主菜・副菜・汁物等、栄養のバランスが整うようなレシピを考案。「共助」を意識してもらうように、限られた食材は全員で分かち合いながら使用しました。なかにはポリ袋で炊いたご飯をアレンジし、チャーハンを作ったグループもあり、防災女子からのアドバイスを受けながら子供たちも楽しく調理していました。調理したものは、それぞれ1口ずつ試食し、グループごとに自分たちが考えたレシピのポイントを発表。最後に、最も美味しかったグループに投票してもらいました。料理を作るスピード、盛り付けのきれいさがポイントとして加算され、最優秀レシピ賞を決定。受賞者には豪華な賞品が、参加者全員に今回の料理教室で使用した子供用包丁と同じものが贈られました。

また、参加者には、自宅でも作ることができるようにレシピカードを作成してもらい、作った料理の写真や、調理工程や工夫をしたポイント等を記入してもらいました。

この取り組みは今年で3年目を迎え、災害時の過程での食糧備蓄の啓発とともに、子育て世代の地域防災事業への参加促進を図り、地域防災組織やその仕組みを知ってもらい、南海トラフ巨大地震等に備え地域防災力の向上をはかることを目的としています。