「ポーアイ総合防災フェスタ」を開催しました
2025/11/13
みなとじま地区における防災・減災への関心と理解を深めることを目的に、11月1日大学祭と同日に、ポートアイランド第1キャンパスおよびポーアイしおさい公園において、「ポーアイ総合防災フェスタ」を開催し、約600人が来場しました。
「見て・体験して・楽しめる防災フェスタ」をテーマに、行政、企業、学生団体など16団体が参加。パネル展示や体験ブース、特別プログラムなど、多彩な企画を展開しました。
本学からは、学生が所属する神戸市水上消防団港島分団大学部(学生消防団)と防災女子の2団体が参加し、日頃の活動成果を発表しました。学生消防団は、消火器使用体験やロープ結索体験を実施。防災女子は、フジッコ株式会社と共同開発した災害食アレンジレシピ「あずき蒸しパン」の試食や、MANYSとのコラボによる「被災地に寄り添うこころとからだのケア」をコンセプトにした製品開発の紹介(薬膳茶の試飲・アロマ体験)を行いました。
神戸市水上消防署は、消防車両の展示や防火服の着装体験を実施し、しおさい公園のモニュメント「BE KOBE」前の岸壁では消防艇「たかとり」の船内見学を行いました。参加者は、普段見ることができない緊急車両に興味津々で、家族と記念撮影をする姿も見ることができました。
また、神戸水上警察署および兵庫県警察本部も防災車両を展示し、防災教室を開催。会場にはシンボルマスコット「こうへい君」も登場し、来場者と交流しました。
その他、神戸市水道局や神戸地方気象台、兵庫医科大学 看護学部による心肺蘇生法の指導やAED使用体験も実施。初出展となる株式会社神防社は非常用トイレ「モラスマイ」を紹介しました。同じく初出展となる神戸市多文化防災リーダーは、ポリ袋を用いた調理法を披露しました。
さらに、今年度は3つの特別プログラムを実施。大学祭エリアのイベントパークでは地震体験車「ゆれるん」による体験が行われ、阪神・淡路大震災や南海トラフ地震級の揺れを実感できる貴重な機会となりました。
学生消防団は、港島地区防災対策委員会および神戸市水上消防署と連携し、訓練成果を披露。小型ポンプ操法を応用した消火訓練や、AEDを用いた心肺蘇生訓練では、日頃の鍛錬の成果が光りました。
イベントの締めくくりとして、しおさい公園で神戸市水上消防署による消防艇「たかとり」の海上放水パフォーマンスが行われ、迫力ある放水に見学者から大きな歓声が上がりました。
来場者らは「参加団体の皆さんが真剣に防災のことを話してくれた。防災について意識するようにしたい」「一緒に参加した孫が喜んでくれて良かった」といった感想を述べました。また、出展団体からは「活動を広く知ってもらえる貴重な機会になった」「次年度もぜひ参加したい」といった声を聞くことができ、地域と大学が連携し、防災意識の向上を図る有意義な一日となりました。
- 【ブースおよび特別プログラム一覧】
- 神戸市水上消防署:消防車両展示(ポンプ車1台)、防火服着装体験、消防艇展示放水、連携訓練披露
- 神戸市消防局市民研修係:地震体験車「ゆれるん」による地震体験
- 神戸水上警察署:防災教室、防災用車両展示
- 神戸市港湾局:海岸防災にまつわるクイズ、パネル展示
- 神戸市水道局東部水道管理事務所:応急給水体験、給水車の展示
- 神戸地方気象台:雲発生実験、地震計を作動させる実験、風向風速計や雨量計の展示
- 株式会社神戸新聞社:阪神・淡路大震災当時の新聞記事のパネル展示
- 株式会社神防社:災害用携帯トイレ「モラスマイ」の展示と使用方法の説明
- 公益財団法人神戸国際コミュニティセンター(多文化防災リーダー):ポリ袋調理と試食
- 中央区社会福祉協議会:出張ボランティアセンター
- 港島地区防災対策委員会:非常用階段避難車の紹介、ジャッキの取り扱い体験、パネル展示、連携訓練披露
- 神戸市中央区地域協働課:中央区が発行する災害時に役立つ指さしボードの配布
- 神戸大学地域連携推進本部:災害アクションカード「クロスカード」体験、災害ボランティアのパネル展示
- 兵庫医科大学 看護学部:心肺蘇生・AED使用体験
- 神戸市水上消防団港島分団大学部(学生消防団):消火器使用体験・ロープ結索体験、連携訓練披露
- 神戸学院大学 防災女子:災害食アレンジレシピ実演・試食体験(あずき蒸しパン)、被災地に寄り添うこころとからだのケア製品の体験






