グリーンフェスティバル「Theatre Project K公演 ドラマリーディング『かもめ』」を開催しました
2025/06/03
本学のOB・OG・在学生を中心に構成されたTheatre Project Kによるドラマリーディング『かもめ』を5月24日、神戸学院大学有瀬キャンパスメモリアルホールにて開催し、約170人が公演を楽しみました。本公演は2024年の「ロミオとジュリエット」に続き、Theatre Project Kが企画から上演まで全てを行いました。
今回の公演は、台本を手に持って演じるドラマリーディング形式で行われました。登場人物の行動や場面をナレーションで伝えるとともに、湖畔を思わせる穏やかな音響や、登場人物の内面を映し出すような照明演出が施され、役者たちの繊細な演技が一層引き立っていました。ラストシーンでは登場人物たちのすれ違いや孤独が痛切に描かれ、観客は深い余韻に包まれながら舞台を見届けました。
舞台監督・演出助手として公演に参加した岡崎希歩さん(人文学部4年次生)は、「稽古回数が計10回で尚且つ1日2~3時間と少ない時間ではあったものの、役者・スタッフ全員で丁寧に『かもめ』と向き合い、作り上げてきたので、終わった後は達成感よりも1ステージで終わってしまった寂しさを感じた。学生としてTheatre Project K の公演に参加するのは今年で最後になるので、今後は社会人(プロ)として呼んでいただけるように頑張りたい」と振り返りました。
また、当日は公演に先立ち、人文学部の長谷川弘基教授による『かもめ』の事前レクチャーが行われ、希望者が参加しました。作者のアントン・チェーホフが生きた19世紀末ロシアの社会背景や、彼の生涯に触れながら、『かもめ』に描かれた芸術・愛・人生に対する葛藤や登場人物同士の繊細な関係性などについて解説しました。
来場者らは、「長谷川先生のレクチャーが理解を深めるのにとても役立ち面白かった」「ドラマリーディングの舞台は初めて観劇したが、役者さんのセリフが近く感じ、とても感動した」といった感想を述べました。