神戸学院大学

社会連携

株式会社デジアラホールディングスの有本哲也代表取締役が「トップランナー特別講義」で講演しました

2025/06/25

講義する有本氏
講義する有本氏
講義を聴く学生
講義を聴く学生
学生たちにメッセージを送る有本氏
学生たちにメッセージを送る有本氏

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。6月23日は、株式会社デジアラホールディングスの有本哲也代表取締役が「ゼロからの市場創造」をテーマに登壇しました。

冒頭、有本氏は、自身の経験を基にベンチャー企業・スタートアップとして会社を大きくした経験をシェアしていきたいと本講義の主旨を述べ、デジアラホールディングスについて紹介しました。デジアラホールディングスは、2000年に設立されたエクステリア・ガーデン事業を主軸とする会社で、7つの事業会社を統括しています。M&Aにより事業領域を拡大し、順調に売り上げを伸ばしています。

次に、有本氏は創業時のエピソードや、どのようにビジネスモデルを構築したかについて、「当初は、起業する考えはなく、家業とともに継いだ借金5千万円を返済するため試行錯誤する中でインターネット事業を始めたことがデジアラホールディングスの原点となった」と語りました。

独学でインターネットを学び、不動産検索サイトや最新ニュースを個人のSNSに配信するサービスを開発。また、主力事業であるエクステリア・ガーデン事業においても、インターネットという言葉が浸透する以前から商材のオンライン全国販売を開始。さらに、和歌山から偶然入った設置工事の依頼に応えた経験に着想を得て、商品販売から設置工事までを提供する現在のビジネスモデルを確立しました。競合他社の市場への参入により、有本氏が確立したビジネスモデルは一般的になり、マーケット全体が拡大。本講義のテーマでもある「ゼロからの市場創造」を成し遂げました。

続いて有本氏は、起業・市場創造の経験から得た3つのポイントとして、「チャンスはいくらでも転がっていること」「固定概念を捨てること」「人間万事塞翁が馬」を紹介し、これからの人生で起こる出来事を偶然として見逃さず、未来を変えるチャンスと捉えて逃さないようにすることの重要性を伝えました。また、固定観念に囚われず変化を求め、自由な発想で挑戦することで、人生を楽しむことを勧めました。

最後に、これから社会に出る学生に向け、「物事というのはその一瞬ではわからないもので、5年10年経って初めてよかったと思えることもあります。今日皆さんにシェアした私の人生のあれこれが、これから学び、社会で活躍するみなさんにとって、いつか福音になることを願っています」とメッセージを送り、講演を締めくくりました。

学生らは、「失敗を恐れずいろんなことに挑戦することはとても大切だと思った」「周りの人との何気ない会話もチャンスと考え逃さないように過ごそうと思った」などの感想を寄せました。

次回6月30日は、株式会社神戸新聞社の梶岡修一代表取締役社長が登壇予定です。