神戸学院大学

社会連携

SRCグループ グループCEO 兼 Kiss FM KOBE代表取締役社長の横山剛氏がトップランナー特別講義で講演しました

2025/05/01

講義する横山氏
講義する横山氏
学生らに質問を投げかける横山氏
学生らに質問を投げかける横山氏
講義を聴く学生ら
講義を聴く学生ら

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。4月28日は、SRCグループ グループCEO 兼 Kiss FM KOBE代表取締役社長の横山剛氏が「AI時代“人間価値”で、稼げる人間になる方法~哲学・愛・マーケティングで読み解く未来の生存戦略~」をテーマに登壇しました。

初めに、本講演のテーマは、今、目の前に映し出されている資料をChatGPTに読み込ませ、作成したものだと明かしました。タイムパフォーマンスの良さなどの利点を挙げながら、現代の社会生活の中にいかにAIが浸透しているかを示しました。

そして、思想が制限・統制され、多くの人が同じ思考・行動をとる傾向にある現代では、「世の中をハックする」ことが大切だと述べました。「世の中をハックする」ことの事例として、ある婚活サービス会社の広告を取り上げ、「愛し合う二人が結婚するものだ」という一般的なイメージに対して、それに反するキャッチコピーを用いることで、人々の視線を集め事業内容への関心を得る手法は、マーケティングの視点からも優れていると解説しました。

この事例から、「結婚に愛は必要か」「愛はお金で買えるのか」「嘘をついたことがない人間はいるか」など哲学的に問題を提起し、今ある常識や固定観念に対して疑問を持ち、常識を覆す視点を養うことが必要であると語りました。また、学生に「クリティカルシンキングを覚えておきましょう」と伝え、常にクリティカル(批判的)に考えることの重要性を伝えました。

次に、「稼げる人間になる方法」として、「コスパ(コストパフォーマンス)・タイパ(タイムパフォーマンス)・エモパ(エモーショナルパフォーマンス)」の3つが重要であるとの持論を展開しました。これからは、与える人こそ成功する時代であると述べ、「パフォーマンスのいい人間には人が集まり、人が集まれば機会は広がる。エモーショナルなバリューを与えることを徹底する。これが世界をハックする一番重要なポイント」だと説きました。

さらに、「学生時代は貯蓄しなくてよし。お金は全部自分の知識・経験を蓄えることに使うこと」「人生はギャンブルだと、しっかり認識しておくこと。社会的確率は、前提条件を変えることで、どんどん変えられることを知っておくことが大切」と述べ、まずは失敗するリスクが低いことからチャレンジし、経験を積むことで未来を創造していくよう行動することを促しました。

最後に、「人は本能として苦難を避ける。だが、何のために生きるかに目覚めた時、あえて苦難を選び、それを越えて行こうとする。そしてその時、苦難は意味ある出来事へ姿を変える。今日の話が、皆さんが将来を生き抜くヒントになれば」とメッセージを送り、講義を締めくくりました。

学生らは、「自発性、行動力は勝利のきっかけだと思えた」「AIが多くの作業を代替できる時代において、人間価値を磨くことが生き残りの鍵だと強く感じた」「これから何事にも全力で取り組み、横山さんのように後悔はないと断言できる人生にしたい」などの感想を寄せました。

次回、5月7日は、株式会社エムズブランディングの 鵜殿麻里絵代表取締役社長が講演予定です。