神戸学院大学

社会連携

経済学部の井上善博教授がこども経済教室を開催しました

2019/06/25

産業革命について説明する井上教授
産業革命について説明する井上教授
燃料電池自動車の説明をする学生と井上教授
燃料電池自動車の説明をする学生と井上教授
どうしたら真っ直ぐに走るか、こどもと一緒に考えます
どうしたら真っ直ぐに走るか、こどもと一緒に考えます
最後に、「もとまちこども大学」の修了証が子ども達に授与されました
最後に、「もとまちこども大学」の修了証が子ども達に授与されました

経済学部の井上善博教授が、22日に大丸神戸店1階のメインステージ前で、もとまちこども大学「こども経済教室 経済活動の進化と環境イノベーション!~塩水で走る燃料電池自動車づくりに挑戦してみよう~」を開催しました。「もとまちこども大学」は、神戸学院大学と同店が共催し、こどもたちの創造性を高める事業として2017年度から実施している取り組みです。

当日は小学生とその保護者9組が参加し、井上ゼミの平井佑佳さん、本川喜隆さん、藤原芹名さん、大島健太郎さんら8人(ともに3年次生)が学生スタッフを務めました。

最初に「産業革命」について説明し、「蒸気機関」「電気」などの動力の進歩をはじめとする技術革新があり、経済活動は「工場の動力化」「多様な家電製品の登場」「自動車の普及」「モノの大量生産」など大きな進化を遂げ、その反面、大量排出される二酸化炭素による地球環境の変化が大きな問題となっていると、技術革新と環境問題について考えました。

次に、新たな技術で環境問題を改善する事例として、「電気自動車」や「燃料電池車」が開発されていることを説明し、実際に塩水で走る燃料電池自動車づくりに挑戦しました。マグネシウム+塩水+酸素で発電する自動車で、塩水を動力とするため、二酸化炭素を排出しません。こどもたちは学生からアドバイスを受けて、たくさんのパーツと格闘しながら燃料電池自動車を完成させました。完成した燃料電池自動車のマグネシウムシートに塩水を滴下すると自動車が動き出します。想像以上のスピードで走る自動車に子ども達も大興奮。自動車を追いかけながら、新しいエネルギーの可能性を体感しました。

最後に、経済発展や技術開発により、物質的に豊かで便利になった反面、人々が豊かに存在し続けるための基盤となる地球環境に悪影響をもたらしていることや、それに対して2015年に国際連合が採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」について説明しました。井上教授は「持続的な経済の発展には地球環境との両立が大切であり、これからの社会を考えるときは、そのような視点も持って考えてもらいたい」と話しました。