神戸学院大学

社会連携

「土曜公開講座 くらしを支える信頼性工学」を開催しました

2019/11/08

第78回神戸学院大学土曜公開講座を10月26日にポートアイランドキャンパスで開催しました。

4回目となる今回は、共通教育センター佐藤毅准教授による「くらしを支える信頼性工学」と題した講座で、工学的視点からの信頼性の評価方法を身の回りの具現例を紹介しながら講義を行いました。

信頼性工学とは何か、信頼性工学が第二次世界大戦により始まったことや、普段は製造業や品質管理の場で使われている言葉に聞こえてしまうけれども、それだけではなく色々なところで応用されていることを具体的に紹介しました。

冷蔵庫を例にとると、冷蔵庫の目的は物を冷やすことにあり、物をきちんと冷やすことが出来ると、その冷蔵庫は信頼性が高いことになります。昔の冷蔵庫の構造は簡単な作りでしたが、現在はスマートフォンで冷蔵庫の在庫が分かるなど、システム的になっています。そうすると、どうしてもシステムのエラーが発生する確率が高くなり、信頼性が低くなってしまいます。そういう意味では、ソフトウェアの信頼性がとても重要になります。ソフトウェアのテスト工程等を評価し、精度を上げていく必要があります。精度が上がることで、故障やリコールが少なくなり、信頼性が高まることが、私たちのくらしにとって大きな意味があることを説明しました。

受講者の方からは、数学的なこともあり、難しい箇所もあったが、生活の中の「信頼性」を考えてみるきっかけになった、という感想をいただきました。