神戸学院大学

社会連携

株式会社RURIKO PLANNINGの星加ルリコ代表取締役が、トップランナー特別講義で講演しました

2023/07/14

講義の様子
講義の様子
講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。第13回目の7月3日は、株式会社RURIKO PLANNINGの星加ルリコ代表取締役・ブランディングディレクターが「あなたも挑戦!『デザイン経営』」をテーマに登壇しました。

冒頭、星加氏は学生に、「突然ですが、あなたは社長です。とてもおいしい和牛を売っているが全然売れません。この和牛を売るためにどこから手をつけますか」と問い、「売れないものには必ず理由があり、その理由を見つけて1円でも高く、1人でも多くの人に買ってもらうようにブランディングするのが私の仕事です」と話しました。

本題に入る前に、学習方法と学習定着率をピラミッドに当てはめて表にした、「ラーニングピラミッド(定着率)」について説明。講義を聴くだけでは学習は5%しか定着せず、人と討議したり(定着率50%)、聞いたことを人に教える(定着率90%)ことで学習が定着すると説明。これを踏まえ、「和牛がどうやったら売れるのかを隣の人と話してみてほしい」と話しました。

その後、考えたことを学生に発表してもらうと、「ふるさと納税で売る」「牛肉を使ったレシピをSNSに掲載する」「ユーチューバーに紹介してもらう」などがあがりました。それに対して星加氏は「誰かになりきって共感(疑似体験)してみることがブランディングするための1つのテクニックだ」と伝えました。

また、「これからは従来の経営(ウォーター・フォール型)からデザイン経営(アジャイル型)になっていく、お客様のニーズを適切にとらえ、必要な製品、体験を考察する力が必要になる」、「ブランディングは恋愛に似ている、告白(お客に良いなと思って買ってもらう)するためには、相手(お客)をリサーチしないといけない、成功させるには戦略を立てないといけない」と話しました。

最後に、「何事も一歩踏み出すことが大切。やる気は後から付いてくるからまずは行動してみてほしい」と学生へエールを送りました。

講義を受けた学生からは、「売れない理由や商品に対する疑問点を出し、それを潰していくのが楽しいと思えることが、ブランディングに必要なことだと思った」「定着率をあげるために能動的に勉強をしたいと思った」「やる気が出なくて行動できないと思っていたが、行動してからやる気が出てくると言われてハッとした。今日からとにかく行動しようと思う」とコメントが寄せられました。

次回7月10日は、「まちを育てる仕事」をテーマに神戸モトマチ大学 株式会社村上工務店の村上豪英代表取締役 が公演予定です。