神戸学院大学

社会連携

有限会社Lusie 代表 小泉寛明氏がトップランナー特別講義で講演しました

2023/05/10

講義の様子
講義の様子
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講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って挑戦し発展してきたのかなどについて語る「トップランナー特別講義」。第5回目 5月8日は、「神戸からローカル地産地消経済をつくる」をテーマに有限会社Lusie 代表の小泉寛明氏が登壇しました。

はじめに、有限会社Lusieの取り組みの1つとして、不動産仲介事業「神戸R不動産」を紹介しました。都心部から神戸への移住促進に力を入れており、一般には条件が悪いと言われる“築古・駅遠”物件に新しい価値を見つけ、神戸の魅力とともに発信しています。事業を通して神戸郊外への移住者が増えていく中で、移住者の口コミにより更に連鎖的に移住者が増えていったという体験から、「人が人を集める」という気付きを得たと語りました。

次に、もう1つの取り組みとして、公民一体となって神戸の農水産物のローカル地産地消化を推進するプラットフォーム「EAT LOCAL KOBE」の取り組みについて紹介しました。主な事業として、神戸市中央区の東遊園地(改修工事中は神戸各地の公園等で開催)で土曜日に農家が一堂に会して農作物や加工食品を販売するイベント「FARMERS MARKET」、FARMERS MARKETのリアルショップとして店舗を構え神戸産の食材や定食の提供する「FARMSTAND」、本格的に農業を学びたい人が仕事をしながら通える「MICRO FAEMERS SCHOOL」等があり、事業を通して農家と消費者が近くに寄り添うことを目指していると語りました。

小泉氏は、「今後の経済は、材料調達から商品化、販売にまで至る一連のサイクルを、地域(ローカル)の中で回していく在り方に移行していくことが必要である」と話し、地産地消の重要性を説明しました。今後、ローカルエコノミーを作る4業者として、これからの農業食ビジネスとして「Farmer」、地域の素材を利用する建設業として「Builder」、地域での体験をビジネスにする観光として「Tourism」、地域にあるものを再加工する製造・流通メーカーとして「Marker」を紹介し、最後に「これからは地域にあるもので作る時代が来る、ローカル地産地消経済へ移行する」として、将来の選択肢は無限にあるが、ぜひこのことを頭に置いて考えてほしいと学生へ語りかけました。

講義を受けた学生からは、「買い物をするとき安さ・速さしか意識していなかったけど、今後はせっかく買い物をするなら神戸にお金が落ちるように商店街などに足を運んでみようと思った」「将来仕事を選ぶときは社会価値についても考えてみようと思った」等のコメントが寄せられました。

次回、第6回目 5月15日は「ユニバーサル社会の実現をめざして~障がい者からチャレンジドへ!」をテーマに、社会福祉法人 プロップ・ステーション 理事長 竹中 ナミ氏の講演予定です。