神戸学院大学

社会連携

兵庫県中小企業家同友会と意見交換会を実施しました

2022/02/28

意見交換会後の記念撮影
意見交換会後の記念撮影
あいさつする田中副学長
あいさつする田中副学長
あいさつする藤谷代表理事
あいさつする藤谷代表理事
活発な意見交換の模様
活発な意見交換の模様

昨年10月に連携協定を締結した兵庫県中小企業家同友会との意見交換会が2月25日、三宮サテライトで開催されました。

協定は「双方の発展に寄与するとともに、地域中小企業並びに地域経済の発展と地域社会の活性化に貢献する」ことを目的としており、連携の具体的な内容について実現可能なプログラムを検討するため、双方のニーズや希望を聞きました。 

本学からは田中康介副学長(経営学部教授)▽西垣千春・学生の未来センター所長(総合リハビリテーション学部教授)▽井上善博キャリアセンター所長(経済学部教授)▽小松昭人キャリア教育センター所長(法学部教授)▽キャリア形成やインターンシップ教育を担当する新居田久美子人文学部講師――が出席しました。

兵庫県中小企業家同友会からは、藤谷良樹代表理事(神戸鈑金工業株式会社代表取締役)▽岡野洋太郎経営環境改善委員長(株式会社神戸サンソ代表取締役)▽藤中元博共同求人副委員長(株式会社ネクストページ代表取締役)▽奥谷智彦LINC(産官学公連携本部)本部長(株式会社奥谷金網製作所代表取締役)▽河野貴司理事・事務局長――が出席しました。

本学在学生の7割は兵庫県出身で、26%が兵庫県で就職、このうち3割(兵庫県出身者の約8%)が兵庫の中小企業に就職しているというデータからは就職先はかなり県外に流れていることが分かります。同会の会員企業の12%で、本学の卒業生が働いているという実績も示され、もっと結び付きを強めたいという認識で一致しました。

せっかく就職してもすぐ退職する学生もいることから小松所長は「日本では転職するごとにキャリアを積めるという訳ではない。一定期間は勤める覚悟が必要だ。企業に対する認識の幅ももっと広げてもらいたい」との認識を示しました。

「キャリア教育は人生をどう作っていくかを考えてもらう機会で、生き方や理念に関わること。将来何になりたいか、在籍中に道筋を見えるようにしたい」(西垣所長)、「大学を卒業して働くことを考えたくないというネガティブな考えを持つ学生が一定程度いる。長期的な生き方を自覚させ、転職してもいいよと私は伝えている」(新居田講師)などと、現場の指導は長期的な人生設計を意識しているとの報告が続きました。

また本学が地域の中小企業に目を向ける理由として、中小企業を専門的に研究する立場から井上所長が「日本の企業の99.7%は中小企業。大企業ばかりを見ず、中小企業の魅力や実力を学生に伝えている」と発言。田中副学長も「親などの経営する会社の事業を将来承継する学生も少なからず在籍しており、(現場の第一線で働く方々から学びたいという)意識は高い。本学のニーズと皆様のニーズをマッチングさせたい」と述べ、兵庫県での就職の推奨や地域経済の活性化への貢献という希望を伝えました。

これに対し、同会からは「お互いにメリットがあるように考えていきたい。学生の成長を促し、キャリア支援を行い、最終的には地域貢献に寄与する人材の採用につながれば」(藤谷代表理事)と、締めくくりの言葉がありました。