神戸学院大学

社会連携

アイナックフットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 安本卓史氏がトップランナー特別講義で講演しました

2023/04/18

アイナックフットボールクラブ株式会社(INAC神戸レオネッサ)の代表取締役社長の安本卓史氏
アイナックフットボールクラブ株式会社(INAC神戸レオネッサ)の代表取締役社長の安本卓史氏
講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々がどのようなビジョンを持って挑戦し発展してきたのかなどについて語る「トップランナー特別講義」。

4月17日は「前例がないことをやってみる」をテーマに、アイナックフットボールクラブ株式会社(INAC神戸レオネッサ)の代表取締役社長の安本卓史氏による講義でした。

INAC神戸レオネッサは2001年に女子サッカーチームとして設立、 2022年にはWEリーグ(日本初の女子プロサッカーリーグ)の初代王者となりました。リーグ2期目となる今年は連覇のみならず、女子サッカーの更なる普及・地域貢献の両立を狙うビジョンを掲げています。

WEリーグの理念は、女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献することで、SDGs17の目標の1つにも挙げられる「ジェンダー平等」達成にも寄与すべく、選手のみならずスタッフも含め、女性活躍の場を作り根付かせようとクラブ経営に臨んでいます。そこには安本氏自身のガールズアワード(日本最大級のファッション&音楽イベント)での経験が生きていると話しました。

また、新たな取り組みとして芦屋市スポーツ協会の芦屋スポーツアカデミーに所属する特定非営利活動法人阪神ユナイテッドと「フレンドシップ協定」を締結したことも紹介。女子サッカーをしたいけど環境に恵まれない、方法がわからない子どもたちのため、未来のWEリーガー育成にも取り組んでいます。

スポーツビジネスにおいては、「ファンや社会を巻き込むことで経営が成り立ち、それが新たな収益を生み出すことで、チーム編成や設備投資にもつながり、チームの勝ちにつながっていく」という、このサイクルが大切だと話しました。さらに経営面に焦点を当て、WEリーグ開幕時のメディア戦略を例に「ブルーオーシャン戦略」について説明し、前例がないことをやってみることの重要性についても話しました。

クラブ全体の行動指針である「1.情熱、2.スピード、3.誠実さ」この3点はビジネスにおいても大事で、「情熱をもって物事に取り組むこと」「様々な局面でスピード感をもって判断すること」「失敗を隠さず、いい情報も悪い情報も開示する誠実さを持つこと」は重要だとし、さらに目標達成を徹底する力が必要であると熱く語りかけました。

最後に学生に向けて「人を大切にし、前例のないことも恐れず挑んでほしい。そして前例のないことに挑んでいるINAC神戸を、ひいては女子サッカーを自らの目で見てふれてほしい」と締めくくりました。

学生からは「変化に強くならなければいけないという言葉が心に刺さりました」「前例がないこと、自分が想定していなかったことが起きても、あきらめずに挑戦することを大事にしたい」「アイナック神戸というチームを盛り上げるため、型にはまらず果敢に挑戦されている様は、まさに私のなりたい姿そのものでした」等の感想がありました。

次回4月24日は特定非営利活動法人 プラス・アーツ 理事長の永田宏和氏が登壇予定です。