神戸市中央区の増田匡区長が「トップランナー特別講義」で講演しました
2025/06/18
地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。6月16日は、神戸市中央区の増田匡区長が「神戸市職員として働くこと」をテーマに登壇しました。
冒頭、自身の経歴を振り返りながら、これまで経験した業務をいくつか紹介しました。1991年に神戸市役所に入職してから、阪神・淡路大震災の復興や市出資企業の倒産処理、医療産業都市の推進などの業務を経験。その後、3年間長田区長を務め、現在は中央区長として業務にあたっています。区長の業務は区役所全体の統括や行政サービスの提供、地域課題の解決など多岐にわたり、それぞれの区の特性によって区長の果たす役割も大きく変わると述べました。
次に、神戸市の取り組みとして「新しい神戸の基本構想」を紹介。全7段落で構成されており、前半には神戸のまちや人の魅力を、後半には今後の方向性を記していると説明しました。
また、神戸市が取り組む主なプロジェクトとして、子育て支援やまちの緑化を挙げ、続いて中央区の取り組みとして、「校庭を活用した子どもの外遊び事業」「マンションコミュニティづくり」を紹介。人との繋がりが希薄であるという地域課題を解決し、地域に住む人の暮らしと安全を守るため尽力していると述べました。
民間企業や団体、学生にできる地域貢献活動としては、三宮プラッツやBE KOBEでの清掃活動、神戸市ボランティア活動マッチングサイト「ぼらくる」を紹介し、「学生の皆さんには、神戸のまちと人の事を思って行動してほしい。それが結果的に神戸の魅力向上につながる」と述べ、学生たちに積極的に地域貢献活動に取り組むことを勧めました。
最後に、仕事に対する考え方として、「楽しむ・感性を磨く・挑戦する」の3つを大切にしていると述べました。「『不可能の反対は可能ではない。挑戦だ。』という言葉がある。不可能を可能にするためには、挑戦するというプロセスが絶対に必要。何も考えない前例踏襲は仕事を放棄していることと同じであり、まずは挑戦するということを心がけている」と話し、挑戦することの重要性を学生に伝え、講演を締めくくりました。
学生らは、「紹介されていた地域貢献活動にとても興味がわいたので、ボランティアにぜひ参加したいと思った」「行政の仕事に対する見方が大きく変わり、私も将来人の暮らしに寄り添える仕事ができればいいなと思った」などの感想を寄せました。
次回6月23日は、株式会社デジアラホールディングスの有本哲也代表取締役が登壇予定です。