神戸学院大学

社会連携

現代社会学部社会防災学科の佐伯琢磨教授がもとまちこども大学のワークショップを実施しました

2021/08/30

建物の固有周期を説明する佐伯先生
建物の固有周期を説明する佐伯先生
当日の会場の様子
当日の会場の様子
地震計制作の様子
地震計制作の様子

 7月17日、現代社会学部社会防災学科の佐伯琢磨教授が、ワークショップ「地震の性質を学び・備えよう!~地震計が教えてくれる地震のひみつ~」を小学生とその保護者を対象にオンラインで実施しました。この取組みは、2018年に大丸神戸店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、協定に基づくプログラムとして「もとまち こども大学」を開催しています。
 今年は、新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえて、「夏休み特別企画」をオンラインで企画し、7月から8月にかけて5つのプログラムを展開しています。
 本ワークショップは2部制で9組の親子が参加し、現代社会学部社会防災学科の石料巧士さん、鈴木友也さん、濵本祐輔さん(いずれも2年次生)が学生スタッフを務めました。
 最初に、佐伯教授が、地震が起こるのは地球の表面を覆っている十数枚のプレートが関係しており、日本周辺では4枚のプレートが「内陸型地震」と「海溝型地震」の異なる2つのタイプの地震を発生させていることを説明。その後、「マグニチュード」や「震度」といった地震に関する用語を解説しました。
 次に地震計の元となる「振り子」の性質と、地震を記録する仕組みについて説明しました。振り子は一定の周期(その振り子が持っている固有周期)で揺れること、その固有周期と異なる周期で揺らすと振り子はその場にとどまることを、実際の振り子模型を用いて解説。この性質を利用して地面の揺れを記録していくのが地震計だと説明しました。
 続いて佐伯教授は記録された地震の波形から見る「阪神・淡路大震災」と「東日本大震災」の揺れの特徴・違いを説明しました。また建物にも固有周期があり地震動の周期と一致することで揺れが大きくなることや、地盤の硬さによって揺れの大きさが変化すること、周期の長い揺れは震源から遠く離れた場所にも到達するなどの地震の性質を、参加者の方々に理解していただきました。
 そして、地震計の仕組みや揺れの周期について理解した上で、参加者の方々と地震計の制作をしました。事前に自宅へ郵送している材料(ペットボトル・粘土など)とはさみ、セロハンテープなど、身近なもので作れるものです。ペットボトルの側面を切り取り、粘土の重りの先にシャープペンシルの芯を取り付けたものをたこ糸で吊るし、完成です。作成した地震計を使って記録を取り、地震計の仕組みを体験しました。
 最後にまとめとして、「南海トラフ巨大地震」について、過去に発生したものの概要と、今後発生するものの想定被害や対策を学び、ワークショップを終了しました。
 オンラインでの開催ということもあり、地震計制作の説明・サポートに苦慮する場面もありましたが、子どもたちと会話を密にし、保護者の方々にも協力をいただくことで、全ての組が地震計を無事完成させることができました。地震計制作を通じて、地震の性質や、地震に備えることの大切さについて学びました。