神戸学院大学

社会連携

グリーンフェスティバル初の「雅楽公演」で幕を開けました

2018/05/21

管絃「平調 越天楽」残楽三返
管絃「平調 越天楽」残楽三返
左方舞楽「蘭陵王」
左方舞楽「蘭陵王」
右方舞楽「納曽利」
右方舞楽「納曽利」
楽太鼓の音色を響かす来場者
楽太鼓の音色を響かす来場者

 2018年度のグリーンフェスティバルは、「雅楽公演~古代から続く日本とアジアの音楽世界~」で幕を開けました。雅楽は初めての公演ということもあり、大変楽しみにされている方が多い様子でした。舞台にはすでに刺繍を施した楽太鼓や筝等が置かれており、客席へ入った瞬間から古代の音楽世界へ入りこんだ気持ちになります。
 人文学部の宇野文夫教授による雅楽の説明が終わると、いよいよ管絃「平調 越天楽」の開始。一度は聞いたことのある馴染み深い音楽が流れだしますが、生の演奏は、管楽器、打楽器および絃楽器がメロディとリズムを刻み、存在感のあるそれぞれの音が溶け合い、音の渦に飲み込まれていくようで、どこか懐かしく、心地よい音色で奥行きが感じられました。最後は「残楽三返」というユニークは演奏方法がとられ、全体を繰り返す間に、徐々に楽器が減少し、最後には旋律を奏でる筝だけの音となり、独奏音楽のようになりますが、観客は今までの楽器の残響を楽しむようになっていました。
 後半は、演奏と舞が合わさった舞楽です。舞楽「蘭陵王」は、龍を模した勇ましい面を付け、一人の舞人によって舞われます。打楽器と龍笛に合わせ、朱色の衣装をまとった「蘭陵王」は派手な動きはないものの、衣擦れの音、足を擦る音などが客席まで聞こえ、力強い静かな舞に観客は引き込まれていました。最後の舞楽「納曽利」は、龍が空を舞い戯れる様子を表しており、舞人は青い龍を模した面を付け登場し、音楽のテンポが少し早くなっていく中舞います。最後はゆっくりした音楽のテンポの中、退場していく姿が印象的でした。目と耳と心を傾け、古代日本の芸術音楽と舞に酔いしれたひと時となりました。
 全演目終了後には、来場者が演者や雅楽の楽器と触れ合う時間が設けられ、舞人に衣装や面のことを質問したり、楽太鼓を鳴らしてみたり、笙を吹くなど、実際に雅楽に触れる体験もできました。
 来場者からは、「優雅なひと時を過ごせた」「とても興味深かった」「プレイヴェントを聞いたことでより理解することが出来た」「非日常な時間を過ごせた」などの感想が寄せられ、日本の伝統文化を感じられた一日になったようです。