神戸学院大学

社会連携

薬学部の福島昭二教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

2018/08/27

オブラートの使い方を説明する安倍さん
オブラートの使い方を説明する安倍さん
錠剤の工夫について説明する福島教授
錠剤の工夫について説明する福島教授
目薬のさし方を説明する髙野さん
目薬のさし方を説明する髙野さん

本学は、昨年度より大丸神戸店と連携して「もとまちこども大学」を開催しています。7月5日に同店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、協定に基づくはじめてのプログラムとして、夏休み特別企画「おとなとこどもの夏祭り」においてワークショップイベントを4日間に渡り開催しました。

8月26日には夏休み最後のイベントとして、薬学部の福島昭二教授がワークショップ「くすりの秘密と工夫を学ぼう!」を大丸神戸店1階のメインステージ前にて実施しました。小学生とその保護者を対象に2部制でそれぞれ5組の親子が参加。福島昭二教授が講師を、安部綾華さん、髙野佑奈さん(ともに薬学部5年次生)が学生スタッフを務めました。

福島教授はワークショップのはじめに、薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれることを説明。内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といった様々な形状のものがあり、形によって特徴が異なることや、薬がどのような目的をもってそういった工夫がなされているのかなどを実験を通して学んでもらいました。カプセルと錠剤の実験では、飲んだ薬が腹の中でどのように変化するのかを見てもらうために、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れ、観察してもらいました。

次に「どうして薬を飲む時は水が良いと言われるのか?」について考えます。実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施。飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。

次のプログラムでは、重曹とクエン酸を使って、二酸化炭素が追い出される現象を体験してもらいました。子どもたちはその様子に興味津々。何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて、観察していました。保護者の方も参加した「お薬の飲み方・使い方」では、オブラートの使い方や目薬のさし方を体験。体験者からは「知っているようで全く知らなかった」「これからは今日教えていただいた方法でやってみます」などのコメントがありました。

最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作ります。軟膏台とヘラを手に、2種類の軟膏を混ぜ合わせます。軟膏台に押しつけるように混ぜるのに苦戦する子どももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。普段はできない体験に「楽しかった!」「もっとやりたい!」との声が上がっていました。

※このプログラムは、7月29日に開催予定でしたが、台風接近に伴い中止となったため、日程を変更し8月26日に実施しました。