神戸学院大学

社会連携

社会防災学科の中田敬司教授がグランフロント大阪でワークショップを実施しました

2017/01/16

実際の避難所の状況について説明する中田先生
実際の避難所の状況について説明する中田先生
紙食器の作り方を説明する炭谷さんと毛利さん
紙食器の作り方を説明する炭谷さんと毛利さん
パーテーションづくりを説明する三ノ丸さんと宮地さん
パーテーションづくりを説明する三ノ丸さんと宮地さん
最後に、みんなで力を合わせて段ボールベッドを完成させました
最後に、みんなで力を合わせて段ボールベッドを完成させました

グランフロント大阪北館のナレッジキャピタルで1月15日、現代社会学部 社会防災学科の中田敬司教授が1.17特別企画としてKOBEこども大学(ワークショップ)「避難所生活を体験してみよう!」を実施しました。

小学生とその保護者、11組の親子が参加。中田教授が講師を、同学科で学生任意団体「Seagull Rescue」に所属する、3年次生の炭谷恭佑さん、井手口一弥さん、三ノ丸智貴さん、1年次生の宮地勇太郎さん、毛利夏実さん、中野駿也さん、寺井美紀さんら7人が学生スタッフを務めました。

最初のミニ講義では、日本や世界の災害について話し、災害発生時に多くの人が避難する「避難所」が実際にどのような状況なのかを写真・スライドを使って説明。災害時にどうして「共助」や「自助」が大切なのか、どうして「避難所生活は大変」だと言われるのかについて一緒に考えました。

次に、阪神・淡路大震災の教訓を後世に伝えることを目的として、同学科の中山久憲教授を中心に学生らのグループが震災20年を期に制作した「防災まちづくりカルタ~阪神・淡路大震災から未来へ~」を実施。子どもたちがとる絵札の裏には、震災から得た様々な教訓が説明されており、カルタ遊びを通して子どもたちに防災について学んでもらいました。

次に、学生たちが避難所生活体験として、3つのブースに分かれて役立つ防災グッズづくりの紹介を行いました。
1つ目のブースは、段ボールを使ったパーテーションづくり。最初のミニ講義で学んだ、避難所におけるプライバシーの大切さについてもう一度説明しながら、少しの工夫で段ボールを自立させてパーテーションにできることを体験しました。

2つ目のブースは、ペットボトルランタンとリュックサックづくり。ランタンづくりでは、災害時等夜中に停電になってしまった時でも、少しの工夫でボトルを自立させ、非常用の懐中電灯を使ってランタンをつくり、ペットボトルの水によって光が拡散し明るく照らすことを学んでもらいました。リュックサックづくりでは、長ズボンとヒモで応急的なリュックサックがつくれ、ペットボトルの水を運べることも体験してもらいました。

3つ目のブースは、紙食器づくり。食器が足りないときや、災害に伴う断水で水が使えないときに役立つことを説明し、簡単な紙食器の作り方と牛乳パックを使ったスプーンづくりを体験しました。出来上がった紙食器には、耐熱用のビニール袋やラップをかぶせて使うことを説明しました。

最後に、避難所生活での負担軽減策として段ボールベッドの紹介を行いました。ベッドを使うことで、床のほこりを吸い込んだり、足腰の負担を軽減することができる等の利点があり、熊本地震では支援物資として実際に提供され、いくつかの避難所で導入されました。工具も不要で、テープだけで子どもでも簡単に組み立てることができる段ボールベッドを、親子で実際に組み立ててもらいました。

参加者からは、「とても生活に役立つ内容で、子どもだけでなく私も勉強になりました」「このような企画があればまた参加したいです!」等のお声をいただきました。