神戸学院大学

社会連携

グリーンフェスティバル 第428回 土井 緑 ピアノ・リサイタル~パリで煌めく作曲家達スペシャル~を開催しました

2020/12/15

12月13日、有瀬キャンパス メモリアルホールにおいて第428回グリーンフェスティバル 土井緑ピアノ・リサイタル~パリで煌めく作曲家達スペシャル~を開催しました。

関西を中心に活躍され、毎年自主公演を継続されている土井緑さんのリサイタルです。土井さんのレパートリーは大変広く、ショパンやリストといったピアノ音楽の頂点を極めた作品から、スクリャービンやプロコフィエフといたロシアの作品、ラヴェルやプーランクといったフランスの作品まで幅広く演奏されています。また、現代の新作の発表会にも頻繁にご出演され、現役作曲家の多数の新曲を初演されています。

2015年よりリサイタル・シリーズ「パリで煌めく作曲家達」を開催されており、このシリーズに因んだ特別企画「パリで煌めく作曲家達スペシャル」と題して、19世紀から20世紀の初めにパリに集った様々な国の作曲家の多彩な作品を演奏していただきました。

第1部でイサーク・アルベニス「スペイン組曲」より「カディス」から始まり、フランシス・プーランクの「バディナージュ」、大澤 壽人(おおさわ ひさと)「富士山」、「小デッサン集」より、第1曲「アレグロ・モデラート」、第5曲「アレグロ・モデラート」、セルゲイ・プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第3番イ短調「古い手紙から」作品28「アレグロ・テンペストーソ」を披露。

第2部では、クロード・ドビュッシー「2つのアラベスク」より第1番、デオダ・ド・セヴラック「水の精と不謹慎な牧神」、フレデリック・ショパン「ノクターン」第13番、フランツ・リスト「巡礼の年」第1年「スイス」より、第6曲「オーベルマンの谷」を披露していただきました。

今回のリサイタルでは、低音から高音、最弱音から最強音、繊細かつ大胆など、幅の広いピアノの面白さや音色を楽しむことができました。例えば、最後に演奏していただいた「オーベルマンの谷」もその一つで、冒頭から低音で始まり徐々に高音へ、可能な限りの最弱音から最強音へ、繊細かつ豪壮にと様々に変容する音色に参加者は聴き入っていました。また、会場には、大澤 壽人さんのご長男の大澤 壽文さんにご来場いただき、会場は盛り上がりました。

講演終了後は、鳴り止まないアンコールの拍手に応え、ショパンの幻想即興曲を演奏してくださり、この日最も大きな拍手でピアノリサイタルは幕を閉じました。

来場者からは、「久しぶりの生の演奏に感動しました。元気をもらいました」「心地よく聞けてよかったです」「作曲家は知っていたがあまり聞くことのない名曲を素晴らしい演奏で聞かせていただき感謝です」など感想をいただきました。

次回の公演は、今季最後のグリーンフェスティバル公演となる「神戸学院大学混声合唱団パンドラ第33回定期演奏会」を12月25日に開催します。