社会連携
大学院生が高校で心理教育プログラムを実施しました
2017/12/20
人間文化学研究科で臨床心理学を専攻する丸井明美さん、安達夏織さん、小野佑希さん、仁科妃加里さんの4人が、15日は兵庫県立舞子高等学校の2年生36人に、18日は兵庫県立伊川谷高等学校の1年生36人を対象に、抑うつなどのメンタルヘルスやいじめの対処方法に関する心理教育プログラムを行いました。この取り組みは、兵庫県平成29年度若者の自殺予防支援補助事業に採択されており、人文学部人間心理学科の村山恭朗准教授の指導を受け、大学院生が企画したものです。
丸井さんたちは、最初に抑うつや不安な症状についてポスターで提示し、自分の外見を人と比較して悩むこと、親との関係で、自立と依存の間で揺れる気持ちの葛藤などを例に挙げ、心身の変化により悩みや不安を抱えやすい思春期の特徴について説明しました。
その後、嫌なことが起きたときの対処法として、「友達にメールを送ったが返信がない」ことに悩む学生が友達に相談して不安が解消されたことを例に挙げ、大学院生がロールプレイで実践し、悩みや不安がある時は誰かに相談することや、SOSを出すことの大切さを伝えました。
また、人には嫌なことを考えないようにすると、そのことを余計に考えてしまう傾向があることについて、消防車の写真を見せ30秒間そのことを考え、その後消防車のことを全く考えないようにする思考の抑制実験を通して、ストレスやネガティブな気持ちへの対処法や気晴らしの方法について考えました。
生徒たちは、周囲の人と意見を交わしながら熱心に学生の話に耳を傾けていました。