神戸学院大学

社会連携

経済学部の木暮衣里講師が大丸神戸店と連携してワークショップを実施しました

2021/10/20

ワークショップの進め方について説明する 木暮衣里先生
ワークショップの進め方について説明する 木暮衣里先生
神戸と南京町、老祥記の歴史について話す老祥記の曹祐仁さん 
神戸と南京町、老祥記の歴史について話す老祥記の曹祐仁さん 
豚饅頭づくりの様子
豚饅頭づくりの様子
日本茶と中国茶の違いについて説明する伊藤園の岩田孝浩さん
日本茶と中国茶の違いについて説明する伊藤園の岩田孝浩さん
テイスティングのポイントについて説明する 伊藤園の河野円香さん
テイスティングのポイントについて説明する 伊藤園の河野円香さん

10月17日、経済学部の木暮衣里講師が、南京町の曹家包子館(神戸市中央区)で、もとまちこども大学「もとまちこどもマルシェ~マーケティングで学ぶお店の『価値』の伝え方~」ワークショップの第1回目を開催しました。経済学部1年次生の坂本海翔さん、井上兵悟さん、福岡享介さん、富崎大夢さんの4人がサポートスタッフを務め、小学生8人が参加しました。

マーケティングをテーマとした「もとまちこどもマルシェ」は、2019年からスタートした好評企画です。神戸・南京町で愛され続けている「元祖・豚饅」を生み出した株式会社老祥記の特別協力のもと、飲料メーカーである株式会社伊藤園の協力を得て、オリジナル豚饅の開発と共に豚饅をより美味しく楽しむため中国茶とのペアリングを学び、自分達が考え選んだ商品の魅力(価値)をどのようにしたらお客さまに感じていただけるかを考えました。

初日は、老祥記4代目の曹祐仁さんが神戸や南京町の歴史と共に「老祥記」がどのようにして誕生したかを説明。時代の変化や震災を経験した「神戸」と共に歩み、今の「老祥記」があることを伝え、伝統を守るために大切にしている「味」「人」そして「未来」について語りました。その後、老祥記の厨房で豚饅づくりと、老祥記の豚饅頭を求めてお客様がひっきりなしに訪れ扉を開け閉めすることで穴が開いた「ガラスの引き戸」を見学しました。見学の後、豚饅頭づくり体験を実施。生地と餡が配られ、説明を受けながら豚饅頭を包みました。自分で包んだ豚饅頭の蒸し上がり試食の際は「これ、私が包んだ豚饅頭!」と、初めての豚饅頭づくりにこども達は満面の笑顔でした。

試食を終えたら、いよいよオリジナル豚饅づくりです。兵庫県では色々な野菜や果物が生産されていることを説明し、旬を迎える秋の食材を使ってオリジナル商品を開発することに決定。豚饅の「皮」「餡」との相性を考えて、旬の食材の中から3種類に絞り込み、組み合わせる食材の味をこども達が選びました。試食を行い、自分が想像した味と実際に一緒に食べた時の味の違いを話し合い、投票によりオリジナル商品を決定しました。

次に、商品の魅力をより引き出すために、お客様に提案するティーペアリングを考えました。

伊藤園の岩田孝浩さんが、お茶の木の茶種や六大基本分類などそれぞれの特徴について説明。老祥記の豚饅頭に合い特徴がわかりやすい3種類のお茶を選び、茶葉の色・形・香りや手触りを確認してもらい、美味しいお茶の淹れ方を説明しながら、中国茶器を使ってお茶を淹れる体験を代表の子どもたちが行いました。お湯を注ぎお茶の良い香りが立ち上がると少し表情が和らぎ、淹れ方終わった時にはとても嬉しそうな笑顔が見えました。3種類のテイスティングでは、伊藤園が運営するお茶の専門店「ルモンド・デュテ」大丸神戸店 店長の河野円香さんが、水色や香りと共に「旨味」「渋み」「苦味」の美味しさのバランスを感じながら味わうようアドバイス。お茶だけを飲んだ時と、豚饅と一緒に食べた時との違いを感じてもらいました。最後に、オリジナル豚饅と一緒にお客様にお薦めする中国茶を投票により決定しました。

10月24日開催の第2回目のワークショップでは、初日に学んだことを踏まえ、大丸神戸店営業推進部CS企画担当の長谷場美緒さんより接客とおもてなしについて学び、木暮衣里講師の指導の下、PRツールの作成を行います。

こども達が考えた、オリジナル商品(豚饅)と選んだ中国茶は11月6日(土)10時から大丸神戸店地下1階東エスカレーター前特設売場にて数量限定で販売されます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。